ご来訪、ありがとうございました。m(_ _)m
2016年04月07日(木)
中垣慶のブログ&サイトは、2016年4月吉日をもって

新ブログ「慶nTIMES-へっぽこtopics-

新ホームページ「SOAR

にお引っ越し致しました。


こちらのブログは、2017年1月末日までは存在していますが、
コメントの承認も含め、更新は停止、終了致します。
(コメントを頂きますと読む事はできますが
承認は出来ませんのでご了承下さい。)

ここまでの記事は、旧ブログ過去記事

慶nTIMES〜へっぽこtopics〜 -過去ログ-

として新しいホームページ内に引っ越し致します。
今までと同じ見た目で、カテゴリー表示など、同じ様に
閲覧頂けますが、過去ログですのでコメント投稿は出来ません。
コミュニケーションは、新ブログへのコメント、又は

Twitter

などに頂けますれば幸いです。


サイトを立ち上げ、その後ブログを書き出した時全く素人で、
(今でも手探りですが)あまり知識のないままやってきました。
今までのブログとサイトはインターネットプロバイダーの
料金内のサービスだったので、無料と同じだったわけですが、
今回、無料の場所への移転を(ヘルプ頂いて)行うにあたり、
ブログが広告表示になる事は勿論ですが、ホームページも
アップロード出来る画像のサイズ制限があったり、初期の頃、
エラーになる記号をファイル名に使っていてもアップロード
出来ていたり、色々手直しが必要で、プロバイダーサービスは
なかなか懐深いありがたい環境だったと思いました。

ホームページは、2004年から12年、
ブログは、2010年から6年、
長い間、お世話になりました。

2017年1月で、消えてなくなってしまうのは本当に残念です。
(これが関係会社の方々に読まれるかどうか分かりませんが)
最後の記事として、心からの御礼を記し申し上げます。

ほんとうに、ありがとうございました。


新しいお知らせブログ
「慶nTIMES-へっぽこtopics-」を
よろしくお願い申し上げます。
(^-^)(_ _)))

2016年4月7日 15時25分 | 記事へ | コメント(0) |
| site更新news |
闘い-57
2016年04月06日(水)
4月5日
最後の、いよいよラストの、抗ガン剤点滴に行ってきました。

前に書いたように、点滴前には必ず血液検査をするのですが、
看護師さんに「はいチクッとしますよー」と言われる採血の針も
化学療法の先生に「はい痛いですよー」と言われる点滴の
カテーテル(針より太いけど血管に挿入するのでしなやか素材)も
もう数えてないくらい回数を重ねてもついに慣れませんでしたが、
(毎回お尻がゾクゾクするし痛いし何ていうかコワイし)
それももう腕に並んだ微かな痕を残して、今回で終了です。
化学療法室を出る時に、先生やその場におられた看護師さんにご挨拶
しましたが、二度とこの部屋には戻らない事が幸いなので、笑顔で、
みなさんお祝いとお別れの言葉を下さいました。

例によって3日〜1週間ほどはどうもしんどいし、その後も暫くは
色々症状が続くと思いますが、もう追加に薬は入らないので、
後はどんどん回復に期待が出来ます。
終わりです。一年八ヶ月に及んだ闘いは終わりました。
私の身体から見えるガンはなくなりました。

抗ガン剤は終わりましたが、手術から一年という時期的に、
四月中は検査が数種ありますので、まだ通院は続きます。
それと、ちょっとがっかりな事が一件。
アレルギーでかかっている皮膚科で、小さい皮膚腫瘍を切除して
念のため組織検査する事になりました。ガンの疑いは薄いですが
疑惑サイズ的にはギリギリ。だんだん大きくなりそうなので、
小さいうちに検査で全部(ちょっと深くまで)取るそうです。
日帰りで局所麻酔で小一時間だそうですが、手術が四月末で、
抜糸とかアフターもあるので五月まで、これも通院が必要です。
顎の下で、創は目立ちにくいですが残るそうです。
そんなこんなでまだ病院、闘病が続きますが、
とりあえず、長かった「ガン治療」は、終わりました。
治療中の再発は考え難いので、検査はクリアするでしょうし、
来月結果を聞く再診日に、寛解宣言、になると思います。

2014年夏から(闘病記のブログ公表は秋から) 今日まで長らく、
面白くもない記録記事を読んで下さったみなさま、
Twitter等で御声援下さったり見守って下さったみなさま、
昨年Jコミ様で開催して頂いた、闘病と漫画執筆復帰の、
支援ファンディングに御参加下さった、みなさまに、
改めて御礼申し上げます。

これから先、主治医科では定期検査だけになります。
3カ月毎の診察と、大体半年毎の検査です。一病息災。
まず3年、そして5年、その後10年を目標に。

最近初めて、ガンに一度罹った人用の、再発に備える保険が
出たようですね。最初の治療から、5年経てば入れるらしい。
多分、再発率などガンの種類とか条件があると思いますが。
日々進化しているガン治療ですが、これからも罹患率が減るとは
考えにくいので、保険に入っていなくて発症した患者としては、
保険は検討の価値はあると思います。そして民間保険以前に、
少なくとも、まず、国民健康保険がなければ、そもそも治療は
不可能だったと思います。私は生きていけなかったでしょう。
この国に生まれた事、この国の人間として生きている事に、
感謝せずにはおれません。本当に、ありがたい事です。

ガンは二人に一人はかかると言われています。
命を脅かす恐い病気ですが、早期発見であればその命を勝ち取れる。
今は、かなり怖くない、これからも治療法が進化していくだろう、
身近な病気です。私たちの身体の中では日々ガン化した細胞との
免疫の闘いが繰り広げられていて、ある日、ちょっとその闘いで
ヤツらに圧されてしまった時、ミクロのガンが発生し、後は、
倍々に増えてゆきます。初期ガンとして発見されるまで約9年、
だそうですが、でもその初期サイズなら、まだ勝てるのです。
みなさまどうかご自愛下さい。免疫力強化、そして早期発見です。

抗ガン治療フルコース、1年8ヶ月。
私のサバイバル一回戦は、勝利で終わりました。
10年経っても再発の可能性はゼロになりませんが、
人間必ずいつかは生を終える。何でいつ死ぬかは分かりません。
未来への時間を、とにかく日々を大切に生きてゆきたいです。

そしてきっと元気を取り戻し、創作への闘いに挑んでゆきます。

心を込めて… ありがとうございました。


病院からの帰り道の桜と青空に感慨でした。
2016年4月6日 17時41分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
ブログとサイトのお引っ越し進捗なう。
2016年03月26日(土)
プロバイダーがサービスやめてしまうので、お引っ越しを余儀なく
されたこのブログと、ホームページの継続についてですが、
サポートを頂いて粛々と準備中。進捗しておりまする。
サイトの方は本日移転完了しました。とりあえずリニューアルでは
なくそのまま移転で、これから先の更新は新サイトの方で行います。
新しいサイトへは今までのサイトからリンクさせています。
今までのサイトは更新はしませんが、2017年1月までは存在でき
ますので、このブログからの旧サイトへのリンクはもう暫く
残しておきます。(更新の時までの予定です。)
新しいサイトではアップロード出来る画像のサイズに制限があって
今までのサイトにあった3つのgifアニメを小さくしなければ
なりませんでした。大きいサイズは、旧サイトでしか観れません。

ブログの方は、まだ暫く準備中札です。準備的には出来ているの
ですが、切り替え時期を4月に決めました。無料ブログですので
今までと違って広告が入るようになってしまいますが、
変わらずみなさまにお越し頂けますれば幸いです。

今までの記事が引っ越せるかどうかより、重要なのが自分の絵で
カスタマイズ出来るかどうかだったので、テンプレートをいじる
とか、HTMLとかCGIとかほぼド素人の自分、これを追求する情熱が
萎えたところに、ありがたいご縁のヘルプ頂いて希望が見えました。
みなさまにも応援を頂いてきた闘病がこの春に終わったら、報告の
記事を書いて、そしてブログもやめよう、とも思ったのですが、
心強いお友だちのおかげで、再出発が出来る事になりました。

闘病記は終了寛解宣言まで、今のブログで書き上げる予定です。
そしてこのブログは記事のお引っ越しではなく、過去ログとして
新しいホームページのエリアに置く事になりました。
仕様上オリジナルに変えられなかった記事部分などの画像も、
全て自作のに変えましたが、見た目は今とほぼ変わりません。
(むしろ全部自作の画像に出来て嬉しい^^*)
カテゴリーで表示したりも出来、見た目はブログと同じですが
過去ログにはコメントを頂く事は出来なくなりますので、
新しく始めるブログの方の記事へのコメントや、
Twitterで、コミュニケーション頂ければ幸いです。
ホームページも併せてリンクの書き換えとか、自分でやれば膨大な
ひとつづつの手作業になるので考えただけで気が遠くなるところを
PC作業に詳しい方に、サックサク鮮やかなお助けを頂きました。
ありがたやヽ(´ヽ`*);;

来月4月の最後の点滴から1ヶ月、もしかしたらもう少し長く、
副作用との闘いは続くと思いますが、とにかく治療は終わるので
来月、闘病記事をあと一回書いたら、ここを〆ます。

明後日の3月28日には、
学校のお仕事で久しぶりに大阪へ。講師会議に行ってきます。
年間スケジュールなどの書類を受け取って、心キリッ(゚-゚*ですね。
4月には学校も新学期の授業が始まります。
そしてブログもお引っ越しです。
心機一転、もちろん創作についても、早く元気を取り戻し
新しく出発をはかってガンバりたいと思います。
よろしくお願い致します。\(^o^)/
2016年3月26日 23時51分 | 記事へ | コメント(0) |
| site更新news |
Twitterに上げた「あぶない刑事」の画像
2016年03月22日(火)
あぶ刑事の映画感想の記事を書いた時に、CG加工した過去絵を
添えましたが、この時、クリスタの作業実験を兼ねてスキャンして
画像加工をやってみていたので、副産物の他の絵はTwitterにUP
しましたが、ここにも置いておきます。

若き日の舘さんと恭兵さん。
「ラディカルC.C.」の芳賀さんの「一番いいスーツ」に使ってた
トーンを、タカに貼ってるー(^-^)

トーンが飛んだり潰れたりしてるのは、原画ではなくコピーだからです。

2016年3月22日 00時07分 | 記事へ | コメント(0) |
| 観賞・鑑賞・感想雑記 |
闘い-56
2016年03月21日(月)
3月15日
三期の分子標的抗ガン剤11回目の点滴に行ってきました。
治療プログラムは遂に来月の1回で終了。ゴールが、見えました。
副作用は最後の点滴の後も暫くは残るでしょうが、とにかく
加療は終わりますから、夏の暑さを迎える前になんとか、体力を
回復したいです。ガンはフルコース治療しても再発率ゼロには
ならないので、寛解と言って、完治とは言ってもらえません。
でも打ち上げしたい。\(^o^)/後一回、三週間後が最後の点滴。
5月くらいまで副作用不調に耐えれば…。もう後ちょっとです。

3月19日
点滴から、もう4日ですが、気分が悪くて、1日めは1日中、
あと2日は半日は休んでいました。分子標的抗ガン剤は副作用が軽い
というのを無いって位期待しすぎて、色々ガッカリだと前に書いた
と思いますが、副作用は個人差があり、私のはちょっと、キツめ?
確かに一期二期よりはずっと軽いですけど。記録を辿ったら今の薬に
入って最初はそうでもなかったのが、段々、数日は辛くて、半日は
休んでいる記載。でも一期は痛みや痺れが強く毎週点滴で辛かったし
二期は今と同じ3週間毎だけど、点滴後3日は昏昏と臥せっていたし
一週間くらい使い物にならない在宅入院状態、終わったら酷い胃腸炎
になったし。やっぱり比べれば軽いです。主には気分の悪さですが、
抗ガン剤特有の、なんとも身の置き所のない不快さがあります。
あと、胃腸不良、関節痛、他に自律神経不調(主に逆上せ)などです。
でも、この三期の薬が始まって暫く強く出て辛かった関節炎は、
何故か、軽減しています。慣れたのでしょうか。自己免疫疾患を
疑われて色々検査してきた事を前に書きましたが、抗ガン剤終了後
痛みが残ったら次の検査を受ける事になっています。が、たぶん、
必要はなくなるだろうと思っています。吐気がしたり、下りが続く
胃腸不良もきっと、薬が終われば治るでしょう。ただ、自律神経の
不調の逆上せ、ホットフラッシュは、別問題かもしれません。

胃腸不良で処方を加減しながら試してきた漢方薬は、今までに、
当帰芍薬散、から変えて、加味逍遙散、足し算で、黄連解毒湯、
変えて、加味逍遙散と温清飲。効果が出ないのと、胃腸不良が
悪化したので休薬し、それから冷やす処方から温める処方に変え、
当帰四逆加呉茱萸生姜湯と六味丸。今はこの組み合わせを、日に
2回から1回に減らしていて、元々あまり顕著に効いていないので、
ほとんど気休めにしかなっていません。ただ、昨年の手術直後や、
一旦軽減した後再発してから症状がキツかった頃に比べると、やや
軽減している様にも思えるのですが。ただの暑さと違って、逆上せ
の発作は、気分の悪さを伴って起こり疲労感が強いのが辛いです。
漢方薬の相談をしてきたドクターに薦められた次の手は、薬の
注射か点滴なので、(抗ガン剤で点滴は今はもうヤダな感じなので)
抗ガン治療が終わってから具合をみて、治らなかったら始めるか、
考えようと思っています。夏にコレ、ちょっと辛いですから。
去年の初夏からですからもうほぼ一年になるんですね。長い(´Д`);

熱波発作は、吐気と、不安感が先に来るので、後に立ち上る暑さ
(というか熱さ)が来るぞと判るのですが、この予兆は、
パニック障害既往歴があるからかもしれません。パニック障害は、
死の危険がある時の脳と身体の反応が、今は危険はないのに、
脳内神経伝達物質のバランス乱調で誤作動が起きて、死ぬかもという
レベルの強烈な恐怖が襲ってくる、神経の病気です。動悸や悪寒や
吐気、呼吸困難なども起きますが、脳の誤作動なので身体は大丈夫、
でも恐ろしく怖いのです。よく理解して、不安発作が来た時に、
意識を乖離して「不安な自分」を見るもう一方の「冷静な意識」を
持てるようになると、身体の反応に振り回されずにやり過ごせます。
そして、今辛い方が検索でここに来られたならお伝えしたいですが、
パニック障害は必ず、治ります。回復後たまに誤作動もありますが、
その時はそれほど強く発作は出ません。せいぜい「不安がつのる」
程度で、身体の反応は起きなくなります。そして既往すれば将来は
普通より鋭い(便利な)「センサー」になるんじゃないかと思います。
ノロに罹った時、酷い症状が来る前に、先に強い不安感がつのって、
気が付いたのですが、身体に異変が起きる時に報せるスイッチが
鋭敏になった気がするのです。不安からの吐気は気持ち悪いですが
実際にはほぼリバースまでいきません。

ガン治療に入った時、不安障害が来ても不思議はないと思いましたが
精神的には落ち着いているので懸念より発作は起きませんでした。
時々抗不安薬を予防的に使う事はあります。強い抗ガン剤の時とか
(強烈な吐気にはステロイドが処方されますが、補助的な安定剤で)
大きな検査機器(閉所圧迫)に入る時とか。又、睡眠補助薬として等。
治療中は副作用や色々な不調で睡眠不良になりがちなのですが、
抗ガン剤点滴の前日とか、一日終日学校の仕事の前日とか、
よく眠っておかないと堪える時には、睡眠補助薬を使います。
手術前などにも使われる導入剤、つまり眠気が来る入眠剤です。
神経の状態を考えて抗不安薬をこの代わりに使うことがあります。
入眠剤ほど眠くなりませんが、3時間くらいで効きのピークになり
6時間で抜けるということです。神経が立っている時とか、眠れない
のが続いて眠剤を連日続けたくない時とかに、たまに使う頓服です。
入眠剤はガンの主治科、抗不安薬は頭痛外来の脳神経外科での処方で
勿論、主治医に相談の上で使っています。今は学校が休暇時期ですし
この睡眠のためのお薬も、一期二期の時より要りません。
その点でも、身体は楽だと思います。

親戚の法事があったりして、記事投稿が遅れました。
今日は3月21日、すっかり春めいてきましたね。
疲れたのか、昨夜は強い吐気に襲われたりして、明けて今日もまだ
調子がイマイチですが、いや、今までより、楽なはず!
来月の最後の点滴、治療終了まで、ガンバります。
2016年3月21日 17時01分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
闘い-55
2016年02月25日(木)
このところ胃腸の調子が更に悪くなって、消化不良で下り気味、
吐気も度々で、漢方薬をお湯で溶いて飲むのが辛くて、粉のまま
5日ほど飲んでいましたが、更に辛くて、身体が拒絶してるかな、
と思ったので止めました。元々効きは半信半疑でしたが、止めて
から5日、ホットフラッシュの症状(頻度や強さ)は若干強い?位で
あまり変わらないのでやはりたいして効いていなかったようです。
漢方の相談に行くクリニックのドクターが次の手を御考案中だそう
なのでまた受診に行きますが、飲むのは胃腸の調子がもう少し回復
してからにしようと思います。ホットフラッシュも辛いけど、
胃腸不良も結構しんどい。体力が落ちますし。アレルギー薬も休薬
してみたら痒い赤いの出ちゃうのでこっちは完全に切れません。
皮膚科の先生は(相談しながら薬の回数を減らしたりしていますが)
アレルギー薬はあまり副作用はないとおっしゃいます。
でも抗アレルギー薬と一緒に飲むレセプターブロックの胃薬は、
胃酸制御薬なので、消化力は落ちるでしょう。
皮膚科でH2ブロッカーが抗アレルギー薬と共に処方されるのは、
胃ではなく慢性蕁麻疹に対する効果を期待しています。
H2ブロッカーは、H1レセプターのブロック作用も併せ持つため、
H1とH2、両方をブロックする事で、アレルギー皮膚炎を
効率的に抑制できると考えられているそうです。
胃の不快が胃酸過多の場合は良いと思いますが。1期2期のキツイ
抗ガン剤の後、酷い胃腸炎が長引いた時は、逆流性食道炎の薬
(胃酸制御剤の強いもの)を長い間服用していました。それは回復し、
今は違うと思います。何にせよ薬の長期連用はなるべく避けたい。
ホットフラッシュを我慢してやり過ごしつつ、まず胃腸回復を。
元々腸は逞しくなくて、何かあるとすぐ下ります。とほほ。
漢方は胃腸、下りやすいので、難しいんですよね。
胃腸の調子は波があるけど、ほぼ薬の副作用なので、何というか
1年5ヶ月ずっと不調続きみたいなもの… 長いです。でも、
春までかかる、と言っても抗ガン剤点滴の回数はあと3回です。

漢方薬休薬目標とりあえず次の点滴日まで、でしたが、
当日です。只今、待合フロア。因みに今日もお腹は下ってます。
…というわけで、無事、点滴受けてきました。(残り2回!)
帰りに漢方薬も処方してもらって来ました。もうしばらく保留。
時と場所を選ばず夜中就寝中もやってくるホットフラッシュ発作、
じわぁっと気分が悪くなり、背中や後頭部に熱気が逆上してくる、
頭から湯気が上がるんじゃないかと思う様な激しい暑さ、
熱中症の様に気分が悪いですが、数分涼めばやり過ごせます。
今は冬なので、発作が去るとすぐ寒いです。
上着を脱いだり着たり面倒で、夜は睡眠障害でちょっと困る。
気分悪くて目が醒めるし、布団剥いで寝ると冷えるので。
思えばこのホットフラッシュ発作、最初は暑い時期に悩まされた
ので、部屋で服全部脱ぎ捨ててる話を書いた様な…^^;
手術の直後から始まって、盛暑になる前位に一旦おさまったので
この時は漢方が効いたと思っていました。でも薬は止めてない
のに、すぐ秋口に再発。3期の抗ガン剤が始まった頃ですから、
とにかく胃腸も、関節痛も、熱波発作も何もかも、
みんな抗ガン剤痛なんだ!終わったら治るんだ!と希望?は
持ってます。ただ、本当に抗ガン治療は日常的にしんどい。
体力が落ちてるのが如何とも。ウォーキングとか努力をしないと
いけないと思いますが、ガンバります、と言うは易し行い難し。

確定申告の季節ですね。
各停進行苦〜で何日もかかったけど、早い時期に済ませました。
昔々、少年KINGで連載してた初期の頃、税務署の人はなんだか
偉そうで恐くて、申告に行きたくなかったけど、近年は中の人も
恐くなくなったですね。自分が若かった→歳食った、も、勿論
ありますが。近年は特に、御対応とても丁寧で言葉遣いも優しい。
(混むと今でも殺気立つのかな;なるべく早めを心掛けてます)
医療費の領収書をチェックしてもらったら、抗ガン剤点滴のとか
一枚で何万円もして凄く高いので、これは大変ですねぇと労りの
お言葉、たくさんの枚数に判子を押して下さいました。(早めに
申告に行くと状況と人手によって、その場で済ませてくれます。
後で返送よりその方がお互いに手数は少ないので。)

実は、提出書類仕上げは画像ソフト。Photoshopです。
税務署のサイト、書類のテンプレートに数字だけ入れて印刷する
のも作ってくれたらいいのに。税務署のネット確定申告コーナーの
入力画面、見に行ってはやりかけて面倒くさくなってやめてます。
何年も勉強しながら構築したエクセルデータで計算はできてる
ので、最後の、印刷する書類に仕上げるとこだけ
使えたらいいのにって思うんですよね。

点滴の翌日とそのまた翌日。
午前中は気分が悪くて休んでましたが、比較で言うなら、
3期の分子標的抗ガン剤は、本当に前のよりずっと楽です。

学校の新学期の担当授業も決まったので、点滴日までに、
新しい授業計画(レジェメ)、シラバス、成績評価と出席の計算表、
評価基準表、など色々準備は済ませました。同じ授業でも、
毎年何かしら改善の変更をするので、使い回せた事はありません。
学生さん達も当然新しいメンバーですから、毎年、一からです。
学生数の減少で授業コマ数は減っているのですが、授業種目の
担当は、2種で、同じです。CGと、昨年度はテクニックでしたが
今年は背景を依頼されました。今の学校に最初に勤めだした時に
依頼された背景技術の授業は、抗ガン治療が始まった年まで毎年
担当していて、昨年だけテクニックだったのですが、今年は、
テクニックも含めての指導を背景の授業で、という事で、
授業内容や課題を全部練り直しました。授業中に技術を実際に
やって見せて指導する事が増えますね。特に基礎指導の多い前期。
出勤日は通し4コマなのでなかなかハードになりそうですが、
やる気のある学生さんが多いと教え甲斐があります。期待。

そして自分の作品もふつふつと構想中です。なので、
プロバイダがサービスやめちゃうホームページとブログを
どうしようか、の話は、色々調べると頭が煮詰まって、
石橋をバシバシ叩き中なのです。
2016年2月25日 23時07分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / 専門校 Academy |
「さらばあぶない刑事」観てきました。
2016年02月16日(火)
先日、映画館で観てきました。
体調まぁまぁの時を狙いましたが、2時間、ちょっと疲れました。
へろりん。

これで最後、と何度か言われながら続いてきた本作。
今度は本当に最後でしょう。何しろタカ&ユージが定年で退職で、
最後の5日間の話、どうなっても以降、刑事じゃなくなっちゃう
わけですから。正に、さらば「あぶない刑事」です。

結論から書きますと、面白かったです。ファンの方、かつてファン
だった方はぜひ観に行って下さい。いろんな意味でファンには楽しい
嬉しい、スッキリする創りです。ファンとして、幸せになれます。
物語も推理しなきゃいけない様な入り組んだ話ではないので、楽に
観られて面白く、アクションも程よく楽しめました。タカもユージも
十分魅せてくれます。舘さんも柴田さんも60歳代真ん中、凄いです。
さすが、プロフェッショナル。

タカの宿敵「銀星会」がとっくに二人にぶっ潰されたとサラッと
台詞に出てきてましたが、敵のスケールは大きくて外国語+字幕 も
沢山出てくるけど、過去作のようにタンカーが突っ込んできたり
ミサイルが飛んできたりみたいなトンデモナイ事にはなりません。
タカには退職したらその後の人生を一緒にという伴侶がいて、
これが自然な感じで、ユージと三人で台詞をやりとりするシーンも
とても心地いい。今までこういうヒロイン設定なかったんですよね。
展開は重要なので伏せます。観て下さい。
映画の宣伝で「玉の残りと敵の数が合いません!」てやってますが、
盛り上がる最後の危機からバサっとラストシーンに飛ばされるので、
ちょっと待てー!なんですが、ま・いっかー、ってきっと思います。

映画の感想はネタバレをさせないで書くのは難しいですが、
色々ファンが一番嬉しい設定、展開になってると思います。
正直今まで何本もあった映画、ラストと言われると不満が残ったん
ですよね。今回は、最後がこの映画で良かった、と思いました。

思えば「あぶない刑事」に最高にハマってたのは
「ミッションIl」〜「ラディカルC.C.」の頃。作業BGMはいつも
音楽集やビデオの音。アシさんもみんなで好きでした。
ミッションの取材で行った「撮影現場」がラッキーな事に
当時のあぶ刑事の映画の現場で、プレスの腕章もらって、舘さん
恭兵さんもおられる撮影現場で写真を撮らせてもらいました。
全部、作品の中に出てくる「撮影現場」の絵に活かされています。

エンディングは過去の映像だったのですが、なんだか映画のラストの
余韻とあいまって、陽の気分でしんみりして、目が熱くなりました。
なんというか、いいなぁこんな風にまた作品描けて、という感じ。
憧れと羨望は過去に同じ。自分もがんばりたいと想って、
胸が暖まったんです。

残念だったのはパンフレットが売り切れで買えなかった事。
最後のだから欲しかったな。昔と違ってグッズが何もなくて、
過去の映画のDVDの他、舘さんのメモリアルベストアルバムだけが。
最後のエンディングのリメイク入ってたんで買っちゃいました。

ところで、映画宣伝のTV番組の一つで、あぶ刑事知らない世代の
若いヒトが「あぶない刑事って何があぶないの?」と言ってて^^;
舘さん固まって、柴田さんがユージの口調で「バカにしてんのか?」
コレがネタじゃないという事で、仲村トオルさんが
「今で言う一番近いニュアンスはヤバイですかねぇ、危険な捜査にも
飛び込んで行くというか…」とか真面目にコメント。アブデカという
略も含めていい響きの絶妙なタイトルも良かったんですよね。
コレ大事。創作物のヒット作はたいがいタイトルも秀逸なのです。

さらばあぶない刑事。ありがとう、そして、さようなら。
タカ&ユージ、永遠なれ。


2016年2月16日 16時56分 | 記事へ | コメント(0) |
| 観賞・鑑賞・感想雑記 |
闘い-54
2016年02月02日(火)
1月21日に心臓エコー検査を受けました。
血圧、特に下の血圧(収縮時圧)が高いという事で、主治医の指示です。
今の3週間毎の分子標的抗ガン剤の副作用の中で、一番危険というか
心配されるのが心臓への負担です。動悸の他に、息切れとか浮腫みを
訊かれますが、何しろ体力が治療前より落ちていますから、例えば
自転車で坂を上がるとかだと、間違いなく前よりしんどいです。
顕著な動悸などはないですが、日常生活のしんどさが、薬のせい
なのか歳のせいなのか、体力が落ちたせいなのか判断がつかない。
まぁ点滴は観察はしながら続けるものの様です。エコー検査の
結果は次の点滴の日、2月2日に聞くことになっています。

抗ガン剤痛とは関係ないですがここ数日首が凝って痛くて、それで
ストレッチすると分かりますが、手術した左側は、まだ硬いです。
外傷的痛みはほとんど癒えましたし、創の見た目もだいぶ肌色に
近付きました。可動域も左右対称に伸ばせる様にはなっているの
ですが、まだちょっとそうするのが痛いです。創が、というより、
切ったところそのものではなく、そのエリアの筋というか筋肉が。
手術で切られると瘢痕組織とか言って、欠損部位に増殖した肉芽
組織が繊維化し、しばらく硬くなります。傷痕の周りは感覚神経
も脱するので、硬い板が入っているような感じがします。それも
だいぶ癒えたここに来て上半身左側筋肉がガチガチになって首の
左に強い痛みが。創で片方痛くて硬く左右バランスもおかしくなる
でしょうから、今まで出なかったのがむしろ不思議なのですが。
セルフストレッチでは追いつかなくて、とうとう、整体に行き
ました。手術でリンパを切ったのでマッサージはダメと言われて
いますから、事情を話して部分的に触らずに、ちょっと背中を
ほぐしてもらいました。当日はしんどかったですが、翌朝少し楽
な感じで、でもPCワークをしたらまた首に痛みが。
根は深そうです。ぼちぼち付き合いながらやっていきます。

TwitterでTweetしたので思い出し書きを一つ。
抗ガン剤で毛が一旦全部無くなってからまた生えてくる時、髪より
眉毛のが早かったですが、一定の長さで止まるのは不思議ですね。
髪以外の毛のゲノムプログラムは主な動物と同じなんだなー、と。
で、チャンピオンは睫毛です。目を保護してるこの大事な毛は、
薬が終わらないうちから、もう必死な感じで短いのが生えました。
脱毛の荒療治で薄っすら残ってるのを全部抜いちゃう、みたいのが
あるそうで、そりゃ勇気が要ると思うけど、根っこの細胞を吃驚
させて一旦真っ新にして活性化させるのはアリかもしれないと思い
ました。(抗ガン剤と違うのでこの発言には責任は持てません^^;)
でも脱毛する時、ヘロヘロ残ってるよりスパッとスキンヘッドの
方がいいと思いました。お坊さんって、かっこいいじゃないですか。
あ、でも、眉毛は大事。眉毛ないと顔怖い。実際怖かったです(^-^;
毛が生え始めて9ヶ月位経ちましたが、初めて美容院で整えた時の
ベリーショートなのが今だに家族とかに好評で、過去形で、アレが
良かったよと言われます。耳周りや襟足を刈りながら伸ばしている
ので、先日遂に前髪が眉に届き、目に届いて初めて切りました。
今、坊っちゃんみたいになってます。前よりの横とか、もう少し
長さを作ってからまたベリーショートにしようかなと思ってます。

この脱毛の話を友人としたら、曰く、抗ガン剤の後で髪が増えて
毛質がよくなったと言ってた知り合いがいる、と言うので、
やっぱり細胞入替だねーと笑い合いました。抗ガン剤の後、ひどい
胃腸炎になったので胃カメラ検査までさせられましたが、粘膜細胞
「綺麗で瑞々しい」との医師の言葉。薬に粘膜も攻撃されるので、
これも無理矢理全部入れ替えた様なもんですよね。
新しくて瑞々しいわけです。ピーリング?((((;゚Д゚))))ひー

記事書きかけで放置してたので2月になってしまいました。
首はまだ痛いですが、少し快方に向かっています。
そして今日は抗ガン剤点滴の日で、待合で続き書きしています。
点滴は三週間毎で、日にち的に2月は二回受けることになるので、
短い2月に二回なのがちょっと損な気分。定期なのですが。
で、診察終わって、化学療法室へ。
心臓エコー検査の結果は問題なく、点滴は続けられます。

というわけで、無事、点滴済んで、帰宅しました。
今日明日くらいはちょっとしんどいですが、いつものカンジ。

ホットフラッシュが最近強く、漢方も効いてないみたいで、
「ココ押したら発作が引く」ツボがあったらイイのに、と
思います。ただ暑くなるんじゃなくて、激しく熱くなるというか。
来る前にザワザワと悪寒のような気持ち悪さが、吐気と共に来ます。
来るぞ〜と分かる前兆。来たら熱中症前駆のようになります。
今日、主治医の先生に、聞かない症状じゃないけど、そこまで
苦労する人は珍しい、と言われました。
ガン治療の病院から帰りに、漢方薬の相談に行くクリニックに回って
違う薬を処方してもらいました。今までは基本のに頓服的な強いのを
1日1回足してたのですが、あまり変わらないので、次の手。
利き方はマイルドだそうで、1日3回今の薬に足します。
でも効くかどうかは先生も疑問符。いわゆる更年期で出る逆上せの
ホットフラッシュよりキツイ様で、やはり手術の影響だろうとのこと。
時と共に癒えるかな。時間は大事ですが、闘病は早く終えたいです。

ところで。
今まで書いてきたこのブログはネットのプロバイダのサービス
なのですが、撤退するそうで、ブログお引越しをせねばなりません。
猶予は今年中ですが、先延ばしにしてもどうなるものでもないので
近日に考えようと思います。Twitterでアメーバブログがオススメ
とリプ頂きましたが、どうでしょう。有名人も使っている大きな
ところですね。他に思い当たらないし… (゚・゚)oO うーむ。
2016年2月2日 23時44分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
闘い-53
2016年01月07日(木)
あけましておめでとうございます。

新春を迎え、みなさまの御健勝と御多幸を
心よりお祈り申し上げます。
災難 皆 さる 良い年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます


12月4日に書いて以来年末年始を挟んで、ひと月も
更新していなかったのに、毎日見て下さる方がおいでなのが
ありがたいです。友人も年賀状で、折々のぞいてます、とか
メッセージをくれたりして、その想いが嬉しい。
もう「一昨年」になるんですね。抗ガン治療が始まったのは
2014年夏でした。昨年2015年は治療で丸一年が過ぎ、
単純計算1年8ヶ月の治療スケジュールのうち、残りは約4ヶ月に
なりました。その先も数ヶ月ごと検査とかあって、経過で、
10年は通院するようですが、とにかく今の治療は春に終わります。
ガンは完治じゃなくて寛解と呼ぶらしいですが、辛いのは、
まだ何も悪さをしていないガン細胞じゃなくて薬の副作用なので、
治療が終われば元気になれると思うと、春が本当に待ち遠しいです。
リアルでも、ネット繋がりでも、たくさんのみなさまに、
ご心配や応援や思い遣りを頂いた日々でした。
本当に、ありがとうございました。

薬の副作用が色々辛いのを、痛みや倦怠感や吐気や、その他
謎の症状や、ややこしいので、みんなひっくるめて「抗ガン剤痛」
と呼ぶ事にしました。イタイ痛い日々もあともうちょっと。
で、前回の記事に書いた、免疫疾患疑いのエコー検査ですが、
12月25日に受けて、コレも炎症骨変化所見なし、陰性なのに、
関節痛とドライアイが酷いので、まだ医師は膠原病を疑っていて、
まだ「違う」と診断してもらえませんでした。次にやる検査は、
口中の粘膜を切り取って調べるそうで、麻酔して切るとか。
どうしますか、と選択を訊かれたので「抗ガン剤が終わっても
関節痛が残ったら受けます」と言いました。だから、その科の、
次の予約は5月です。確か前に書きましたが、診断が下っても
病名がつくだけで、薬は治すのではなく対処療法だそうだし。
関節痛は波があって、ずっと強い痛みがあるわけではないので、
鎮痛剤も消炎剤も上手く効かないので使っていません。
痛みが来ている時は、いててて、と言いながら我慢。

今年の冬はなんだか暖かいし、ホットフラッシュの発作でよく
上気せるようにひどく暑くなるので、寒いから辛いというのが
ありません。でもこれは「抗ガン剤痛」じゃないでしょうね。
むしろ手術による影響です。割合よく出る症状だそうです。
体調というか、外科手術の身体へのショックというか、
色々バランスが崩れるので、西洋医学より漢方的な説明が
合うかもしれません。

抗ガン剤の点滴の時に体温と血圧が高い目なのですが、これが
緊張のせいばかりじゃないらしく、体温の方は家で測ると低体温
なのに、血圧は(今まで家で測る習慣はなかったのですが)この所
時々測ってみたら、いつもやや高い目のボーダーライン。若い時は
どっちかといえば低血圧だったので、要するにそういう年頃に
なってるという事でしょう。ガンが発覚する前は(その前の病気
から立ち直って) 体力は充実してとても元気でしたが、ここ1年以上
のガン治療で削ぎ取られた体力を元に戻すのは、結構難しいかも、
とちょっと怯みます。元気に、というかとにかく楽にはなる
でしょうから、意識的にガンバらないといけないですね。

いい加減しんどいのも飽き飽きして、時々、何もかも面倒に
なったりすることもあるので、ヤバい、イカン、と思います。
落ち込む時、気持ちが暗くなることよりも、もっとヤバいのは、
面倒くさくなる事です。やらないといけないあまり楽しくないこと、
家事とか、片付けとか、そういうのが面倒くさいというのではなく、
例えばお風呂に入るとか美味しく食べるとか、普通気分が良くなる
事まで、ハードルが高くなる。楽しみなはずの事まで、楽しく想え
なくなる。億劫は鬱の入り口なのです。考え方を切り替えないと。

例えば描く事も。仕事で描く、その生き甲斐を取り戻したいと、
切ないほど望みながら、その幸せに必ずセットになっている苦闘は
心がしっかりしていないと大変な重圧なので、折れてしまいます。

明日は、今日より明るい日になるから明日と書く。
希望は、希でも望むからこそやってくる。
明日の希望を信じて、生きて行きたいと思います。
2016年1月7日 00時58分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / 描く事 art |
闘い-52
2015年12月04日(金)
関節痛が副作用なのか、免疫疾患があるのかの、診断がもう一度
先延ばしにされました。血液検査でリューマチは一応否定された
のですが、関節痛とドライアイと、以前から皮膚科にかかっている
時々の皮膚炎が引っかかるとの事。そういう症状の出る膠原病の
一種かもしれないので、血液検査やレントゲンには出ない、痛みを
起こしている初期症状を診る事のできるエコー検査を、という事で
予約が混んでいて一ヶ月先です。然し、その診断がついても病名が
付くだけで、治療は対処療法だけだそうです。抗ガン剤の副作用の
方に祈りたいですね。だって辛くても、薬には終了が来るから。
相変わらずの関節痛の他に、日常的な吐気と倦怠感。冬が来たのに
ホットフラッシュが再燃で時々のぼせて困ります。特に就寝中。
このところ、ちょっと消化不良気味で胃腸の調子が悪いですが、
もう、何でもこの際、抗ガン剤のせいと思ってます。
終わりは必ず来ると思って、堪えます。

ガンが見つかったのは昨年2014年夏七月の末、八月は検査で過ぎ
九月から始まった治療は丸一年を越え、今は2015年の秋。
来年2016年春四月まで、単純計算一年八か月。
手術や放射線もありましたが、長い闘いの殆どは抗ガン剤です。
闘病って、貴重な時間を削ぎ取られてる焦燥感というか
「勿体無い」と思います。が、人生において何か意味があるはず。
過去にも二回、ガンのような悪性ではなかったけれど、
手術を受けたり、快復に時間がかかる病気になったり、
色々越えましたが、今回も。過ぎてしまう時間や、切り取られた
身体の一部分。けっして軽くない、喪失感はありますが…、
失ったものを悔やまない。一生にイフはない。パラレルワールド
の自分は虚構の仮説、現実の自分にはなり得ない。
過去になった運命は変わらない。
しかし今を拠点に、未来は選択し変えていけるものです。

ガン闘病は副作用が辛いので、ネットで関連の何かを検索すると
体験手記や色々な意見が目に入ります。「抗ガン剤を始めたけど
辛い、もう治療やめる、痛いのさえ止めれれば死んでもいい」と
いうのもあったし、(古い記事で励ましのレスが付いていました)
先日もTwitterで、「抗ガン剤の副作用は地獄で、余命が延びたと
しても、生活の質を考えれば何もしないほうが幸せです」という
内容のTweetと、それに対し「抗ガン剤を使わないで、数ヶ月で
死に向かって急降下していく絶望感は幸福とは言えない」という
レスが付いたRTが回ってきました。酷いのになると「愚痴や、
八つ当たりされる看護人の立場なら無駄な費用も使わず速やかに
逝ってくれたほうが余程マシ」なんてのもある。(「生きていて
欲しい大切な人」がいない、寂しい人なんでしょうか) 病人は、
大事な人に迷惑をかけているという気持ちが必ずあるので、
こんな残酷な言葉はありません。
私は基本、生きとし生けるもの全て、命の終わりが訪れるまで
一生懸命に生きるべきだし、命は、生きたくて生きているのだ
と思っています。死にたい、死ぬほうがマシというのは、
そこから逃げたいほど苦しい辛いという事で、命を終わらせたい
というのは、すなわち楽に生きたい、という意味だと思うのです。
本当に死にたい命なんかない。生まれ変わって幸せに生き直したい
とか、違う世界に行って幸せになりたい、そういう想いは理解ら
なくはないですが、消滅して無になりたい、という気持ちがあると
したら、それは、今の私には理解できない。
充分に悔いのない人生を、残す想いなく生き抜いた、それ相応の
高齢にでもならなければ。もしくはまだ若くてもそう思えるくらい
生きる事に充分闘った末でなければ。

大事な身近な人に迷惑をかけたくないから死を選ぶ、という事は
あるかもしれないけれど、自殺は必ず周囲に多大な世話をかけ、
遺される人に「悔い」という重く長い負の感情をもたらします。
自死は病んで生きる以上に衝撃的な迷惑(迷い惑わす)をかけます。

身近な小さな生き物である猫が、最期の時が来るまで純粋に一途に
真摯にただ生きるのを見ていても、その死を迎え入れる最期の瞬間
を見ても、命の尊厳を想います。生きるのを諦めないのが命です。
なるべく苦しみを取り除き、楽に生きるのを助ける努力は最大限に
尽力して、共に生きる寄り添う者の為にも、可能性があるなら、
なるべく長く命の時を、明日へ未来へ延べるべきと思う。
私は、自殺は、絶対にいけないと思うし、まだ生きられる命を、
自然の時まで闘わずに、積極的に断つ安楽死も反対です。
ただ尊厳死は違います。
最期の時まで生き抜いた本人が、迎え入れた死が訪れた時に、
意識も意思もない臓器を生かし続ける延命措置には反対派です。
それはもう既に生きようとしている命ではないと思うからです。

自分に与えられているたった一つの命が大事だから、今の私は
抗ガン剤治療で削ぎ取られている時間も体力も、闘いを無駄とは
思いません。ただ、まぁ、勿体無いとは正直思いますが。
この闘いは一旦は間違いなく勝利します。耐え抜くだけです。
勝ち得た未来の時間がどのくらいあるのかは分かりません。
再び闘わなければならない時が来るとしたら、
その時、今度は勝利の結末が約束されていない、
ただ時間をなるべく長く得る為だけの闘いだとしても、
多分、闘うと思います。
辛くて苦しくて悲しいだろうと想いますが、
今、自分は幸せをたくさん持っていると思うので、
その時もその時の幸せを感じながら、笑いながら、
生きたくて生きる命でありたいと想います。
一歩でも長く未来へ。

そして、描くことが何よりの、
生きることでありたいと思います。
2015年12月4日 22時41分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
キャラクターデザインのお仕事(併せて残念なお知らせ)
2015年11月20日(金)
先日、大手電子書籍の出版編集部からキャラクターデザインの
お仕事を頂きました。懐かしアニメーションのリメイクで
コミカライズ企画の、版権会社へのプレゼンテーション用の
デザイン画の描き起こしでした。

企画が通ればコミカライズですからすなわち漫画を描くお仕事に
直結。電子書籍雑誌で描き下ろして、単行電子出版という流れ
でしたので、期待してプレゼン結果を待っていましたが、
アニメ会社側が漫画の電子出版に乗り気でないという事で
許諾が下りなかったそうです。残念ながらコミカライズ成らず。

高校生の頃(再放送ですが)大ファンになったアニメーションを
創った会社の他の作品だったので、一応どういう内容かは大体
知っていて、オープニングエンディングなどは憶えていた、
懐かしいアニメーションですが、放映は観ていなかったので、
編集さんが用意して下さったDVDでコツコツ50話を観ました。
資料が全く無い状態だったので、観て、メインキャラクター
のデザインをつかんで、コミカライズをイメージして、
自己画でデザインを描き起こしました。

ファンタジックでかわいらしく、ファミリー向けで、
自分でも向いていると思うジャンルの作品でしたし、
出来上がったデザインは自分でも気に入り、
編集さんにも、上々の評価を頂きました。
何よりも、この企画に際しお声がけと、編集部への推薦を
下さった、漫画家の岡崎つぐお先生に絶賛して頂いた事が
とても嬉しかったです。岡崎先生は同時企画で他の作品の
コミカライズのキャラクターデザインを手掛けられていて、
漫画作品化のお仕事は同じく実現しませんでしたが、
デザインのお仕事だけでも御一緒出来て大変光栄でした。
(勿論、岡崎先生のデザインは絶品でした! 先生の方の企画は
SFでしたが マンガ化が見られなくて本当に残念です!)

今回のプレゼン結果は、キャラデザインの出来云々
ではなく、メディア展開の商業的な問題なので、
編集担当さんも大変残念がって恐縮されておられました。
未来の可能性はゼロでは無いのですが、
とりあえず近いうちの展開は難しいという事で、
一旦集結です。

マンガを描くお仕事復帰!に成らず、本当に残念ですが、
デザイン画は前向きに気持ち良く楽しんで描く事ができて、
いい絵が描け、お仕事として嬉しかったです。

実現したら〆切でスケジュールは厳しくなったでしょう。
まだ、抗ガン剤の副作用で辛い時も多いので、お仕事運の
タイミングとして、無理がなくて良かったと思う事にします。

残念なので、絵は、見てもらえるようにしました。
サイトの中に「プレゼンテーション」しています。
原作のアニメーション作品のタイトルや、
キャラクターの名前は出せませんので、
分かった!という場合も、沈黙でお願い致します。
Twitterなどでも、けっして口にしてはイケマセン。
^^;
スライドショーにしてありますので、
ごゆっくり眺めて下さい。
http://soarkeing778.web.fc2.com/presentation-12sketch-2.html
2015年11月20日 00時31分 | 記事へ | コメント(2) |
| 描く事 work / site更新news |
闘い-51
2015年11月12日(木)
11月4日にリューマチ科の初診に行ってきました。
当日のエコー検査は10日の抗ガン剤点滴の日に結果を聞き、
再発も(勿論)認めず、手術跡の経過も問題なしでした。

3クール目の抗ガン剤、分子標的治療薬は、2クールまでの、
細胞障害性抗ガン剤に比べて副作用が軽い、でもそれなりに
症状が出ています、と前から書いてますが、今回で5回目の投与、
だんだん増してきた関節痛に加えて、今までの投与後はそれほど
感じなかった倦怠感も増して、今回の点滴終了後には身体が重く
酷く疲れた時みたいな感じでした。そして当日の夜、夕食後暫く
して歯磨き中に、急激に具合が悪くなりました。悪寒と強い吐気。
もう吐く、と思いましたがなんとか堪えていると、動悸が。
この心拍数上昇は、副作用の心臓負荷の症状か、強い吐気の
ストレスからか分かりませんが、暫く続きました。抗ガン剤の
強い吐気はステロイドや強い薬でコントロールするのですが、
今の薬は吐気はあまり出ないということで、そういう制御薬は
処方されていなくて、軽い吐気を抑える薬は常備していますが、
それが効くレベルの吐気ではありませんでした。急激だったので
ちょっと驚いたくらいです。ノロの時のようにトイレのある一階
から動けないなと思いましたが、二時間くらいで軽減したので、
夜遅くなってから二階の寝室に上がって休むことが出来ました。
明け方一旦目が覚めた時にまだ吐気があったので、吐気止めの
胃薬を飲んで休み、朝、目は覚めましたがしんどかったので、
午前中は絶食でベッドにいました。午後になってから食事をして、
病院の主治科に(心臓の症状があったら報告するように言われて
いたので)電話をして動悸と吐気の事を伝えました。折で検査が
入りますが、基本様子見。今の所、次回の投与は予定通りです。
次回は吐気制御薬を出してもらおうと思います。
三週間毎で、予定では12月は2回受ける事になります。
年末年始の病院の休暇時期はうまく外れますね。

リューマチ科の診察は問診が丁寧で、というか多岐で、病気の背景
でも探るのか、過去の手術等、既往歴と現在の各科の受診状態から
家族構成や生活習慣まで色々訊かれました。そして検査も、当日中
尿、血液(かなり多項目)とレントゲン、痛みの出ている手や足の他
胸や首、肩、なども撮影されました。医療費はいつも、抗ガン剤で
限度額を突き抜けますが、今月は先に、この検査で数万いきました。

結果を聞きに行く2度目の受診は、一週間後以降の同じ曜日いつでも
と言われて、ちょっと先の25日にしました。そこまでの違う曜日に
抗ガン剤点滴の日や、脳外科(頭痛外来)等の受診もあって、毎日病院
が嫌だったので避けたら三週先になりました。主治医もリューマチ科
の先生も、私自身も、おそらくリューマチではないだろうという予想
なので結構のんびり構えていますが、痛みはあるので、予約日までに
症状が重くなったり、関節が腫れたりしたら連絡してくるようにと
言われました。リューマチも早期発見治療開始が良いですから。
たぶん抗ガン剤の副作用だろうと思いますが、波がないのがちょっと
不思議です。毎週とか三週間毎で薬が入ると大体、投与からどの位
かで「一番辛い時期」とかがあるのですが、ずっと同じ調子で、
前に書いたように、睡眠起床時が一番酷く、暫く動かずにいた後の
起動時などがその次。あとはコンスタントにずっと痛いのです。
例えると、1クール目の毎週投与だった薬で出ていた酷い痺れの症状
の様です。投与が終わらないと、薬の周期では良くなる事がなくて、
段々蓄積する様に増していく感じ。闘病記を遡ると出てきますが、
この薬は筋肉や関節の痛みもあって結構辛かったですが、痛みの
質や出方は違います。痺れは投与終了後も結構長く残りましたが、
とにかく副作用なら、点滴のクールが全部終わるまでは付き合わ
ないと仕方ないものなので、まずは消去法で「症状似てるけど、
病気と違う」と、リューマチが否定されれば、とりあえず安心
出来ます。リューマチは免疫疾患の難病。罹患されている方々は
また日々大変な闘いだろうと想います。ガンの外科、化学療法室、
放射線科、同様に、リューマチセンターも待合は患者さんで一杯、
予約状況も詰め詰めでした。本当に沢山の方々が、それぞれ日々
病気と闘っているのですね。私も春までのガマン、ガンバります。
時間って勿体無くて、あまり速く過ぎて欲しくありませんが、
治療だけは、本当に早く終わって欲しいです。

明日は学校のお仕事、もう少し倦怠感が回復して、
身体が軽くなっていますように!(祈)
2015年11月12日 12時16分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
闘い-50
2015年11月02日(月)
11月です。秋が深まり冬の足音が聴こえて来ましたね。

漢方薬をお湯に溶いて飲んでいます。最初の頃はこんな顔( ・᷄ὢ・᷅ )に
なってましたが慣れてきてこの位の顔(-"-) になった頃に甘みを感じ、
甘みを足したら飲みやすいんじゃないかと思いオリゴ糖をひと匙
入れたら飲みやすくなりました(´ `)お腹にも良いし漢方療法の
オススメです。漢方の効き目かホットフラッシュの症状はすっかり
落ち着きました。秋なのに暑がる、にならなくて良かったです。
アレルギーは相変わらずちょくちょく出るので薬は止められません
が、皮膚科の薬は肝臓への負担は軽いそうです。血液検査の数値で
肝臓系はちょっと基準値から出ているのですが問題ないレベルとの
事で、三週間毎の、抗ガン剤点滴を続けています。

前にも書きましたが、今回の薬はガン細胞の特定のタンパク、
細胞の表面にある、増殖に必要な栄養を取り込む為の受容体、
いわば触手のような部分に抑制をかける薬です。
約1/4の患者で、この受容体が多い為にガン細胞の増殖が速い
のですが、悪性である反面、この新しい薬が有効なのです。
分子標的治療薬と呼ばれるそうです。一期と二期の約半年の
辛かったキツい薬は、細胞障害性抗ガン剤です。ガンも含む
身体の中の「活発な細胞」を攻撃する劇毒薬。比べれば、
身体への負担は軽いはずですが、副作用はやはりありました。

辛い治療中は日が経つのが遅く早く終わって欲しいと祈りましたが
終わって振り返ると早いもので、手術から半年が経ち、創も癒えて
きて、主治医からエコー検査のオーダーが出ました。まだ治療中の
今、再発はちょっと考えられませんが、これから再発視点の検査は
半年毎という事です。そして、エコー検査の当日は、他に、
リューマチ科にもかかる予約になっています。このところ
関節痛が出て、それが段々酷くなっていっているのです。
朝起き抜けが特に酷くて、手指、手首の痛みで、身体を起こすのに
手をつく事ができません。寝室のある二階から階下へ降りていく
階段が、足首と膝が痛くてヨロヨロです。起きてから時間が経つと
前は消えていた痛みが、残るようになって、この頃は手をグッと
握ると関節に痛みがあります。しばらく動かずにいると、次に
動くときに痛みが出ます。机に向かっていて立つ時とか、電車で
座って乗っていて降りる時とか。こういう症状がリューマチにある
ので診察を受けるのですが、多分違うでしょう。抗ガン剤の前準備
の血液検査で炎症反応や白血球の異常増加がみられないからです。
考えられるのは、今続いている三種目の抗ガン剤の副作用ですが、
主治医の先生は首をひねられるのです。この薬の主な副作用は、
発熱悪寒、そして案じられるのが心臓への負担で、心臓エコーを
取って観察し、負荷があれば休薬したりするのですが、関節痛は
あまり聞かないというのです。しかし、検索で体験談を探したら、
結構、経験者の、関節痛や朝のこわばりの症例の声がありました。
その他に、軽い吐気や倦怠感。これは薬の説明冊子にも載って
います。それとなぜか鼻水。風邪の引き始めの様な水っ鼻がよく
出ます。脱毛した抗ガン剤の時に鼻毛がないので垂れてきて困り
免疫力が落ちるので欠かせなかったマスクの中に常にティッシュ
を仕込んでいました。今は鼻毛が復活しているのでそう垂れたり
しませんが、よくかんでいます。前の薬の様な、ベッドから起き
られない位のなんともどえらい倦怠感ほどではありませんが、
なんかずっと身体が重い。そして身体中が結構、痛いです。

抗ガン剤や手術や放射線療法と、各段階で、それぞれ一ヶ月位
お休みを入れてダメージから身体を回復させて次へ挑むのですが
7月の放射線療法終了の後、暑い盛りも過ぎて、ようやく胃腸も
快癒して、1年ぶりにご飯が美味しくなり、体重が増え(過ぎ)て、
元気というか活力が戻ってきた所で、この三種目の薬が始まり
ました。この薬が前の二種に比べて副作用が少なく軽い、と
いうのを、無意識に「副作用が殆ど無い」と過大に期待した感じ
なのかもしれません。確かに前のよりは楽ですが、思ったより、
辛い事に少しがっかりしています。実は本当に闘病記にはもう
書くこともそんなにないかと思っていました。今回で、
「闘い-50」になりますが、キリの良い数字なので、
全部終わった時に書こうかと思っていたくらいです。
まだ半年後なのでだいぶ先、単純計算では来年の4月です。
願わくば、あまり辛い話は書くことなく乗り切って、
その間にもっと楽しいというか、違う記事も書きたいです。

学校の仕事は今年前期、一番辛い時は休んでいたので、
後期の10月から始まって、同僚講師の先生方に、顔色が良く
なってふっくらした、とか、活き活きしてるとか言われて
ました。昨年の後期、一クール目の抗ガン剤の間、仕事を
続けてた時は(ガンバってましたが)やっぱりちょっと辛さが
肌色とかに出ていた様で、比べると「お元気になられて、
良かった良かった」と、辛い時が過ぎた事を祝って頂けて、
私も「峠は越えました!」とはりきって臨んでいました。
前に段々元気になるはずと書きましたが、痛みと倦怠感と、
ちょっと気分の悪さが来たので、少し辛くなるかもしれません
が、またガンバります。昨年よりは楽なはずです。

実は、同僚講師に同じ様にガン闘病中の先生がおられて、
私より少し後に始まったので今辛い抗ガン剤投与中、
励ましあったり情報交換したりしています。
本当にガン患者は二人に一人、多いです。

このブログを読んで下さったり、Twitterで励ましのお声がけを
下さる皆さまも、どうか常にお気を付けてお過ごし下さい。
病の運は避けられなくとも、早期発見なら不運は避けられます。
一病息災で生きていけます。
これから寒さに向かいますから、自愛しましょう。
健康は何よりの宝だと思います。
2015年11月2日 00時36分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / 専門校 Academy |
Twitter「なりすまし」は凍結されました。
2015年10月27日(火)
増え続けているTwitterの「なりすまし」、 今までに知人が何人も
被害に遭っていますが、なんと、わたしのも現れました。(´Д`);;
結末を先に記すと、今日、削除されたという通知がTwitterさんから
届きました。この記事を書きかけていた間に何度かやりとりして、
注意願いのTweetも毎日していました。半月くらいの出来事です。
最近増えているらしいので改善されたのかもしれませんが、
削除までの時間は同じケースの中では早い方じゃないかと思います。

アイコンを盗んで同じ名前をかたり、一見全く同じ外見にしますが、
ヘッダー画像とプロフィールは無し、そして特徴的なのは、Tweetが
ゼロな事。無言です。こちらのフォロアーを次々とフォローし、その
フォロー返しでフォロアーを増やしていきます。この手のなりすまし
目的が不明で不気味でしたが、どうやら騙したフォロアーを集めたら
アカウントが売られたり後にスパム化するものらしいという事です。
だから、騙されてフォローするとやがてスパムTweetが来るおそれが
あります。フォロアーのみなさまが騙されないように祈りながら、
自身のTweetで警告を発するしか出来ませんでした。勿論、Twitterの
サポートになりすましと報告していましたが、プロフィールもなし、
Tweetもしないので、Twitterの定めたなりすましの定義がかわされて
しまうのです。サポートから「該当のアカウントは定義上なりすまし
にあたらない」と回答が届きケースの窓口が閉ざされてしまいます。
多くのブロックとスパム報告が集まると凍結される可能性があるので
気が付いたフォロアーのみなさまの御協力をお願いしていました。

因みに「Twitterのパロディ、コメンタリー、ファンアカウントに関
するポリシー(https://t.co/QpblteAHQG)に従っているアカウントは
なりすましに関するポリシー (https://t.co/x5dVNAc486) への違反
とは見なされません。」これが難問。巧妙な手口です。
Tweetゼロのこのタイプのなりすましは、これで定義をかわして
フォロアーを騙し集めるのです。あたかも本人の新アカウントか
別アカウントのように見せかけて。

一番危ないのが自分からフォローしていてフォローを返してもらって
いない相手、のなりすましです。「こっち(別アカウント)でフォロー
してくれるんだ」と思ってフォローを返す。私自身、? (-"-) と、
相手のアカウント宛に確認のリプをしたことがあります。
なりすましではないでしょうか、と。
「知り合い」が騙されている理由が「何かの拍子にフォローが
外れたかと思って」です。Twitterのあるあるエラーが災いしている。
「同じアイコン同じ名前」って、Tweetも確かめずにフォローさせる
イメージ力を利用しているのですね。

名前とアイコン盗んで同じ、Tweetゼロで定義をかわす、
なりすましの見分け方の一つのコツは名前じゃなくて@の後ろです。
ワケワカラン羅列になってたら大概怪しいです。
見覚えの人にナゾのフォローをされたら@の後ろに注意して下さい。

定義が間違ってるというか杓子定規なのですが、アイコンを盗んだ
時点で著作権法違反なわけで、しかしTwitterに著作権侵害を訴える
のは一種危険なのです。裁判に慣れているお国柄なので書類が、
弁護士仕様で個人向けじゃないのですね。「コイツ(被害者)が、
オマエ(加害者)を訴えた」と、相手にこちらの情報を渡します。
弁護士事務所のなら問題ないですが、個人の住所氏名をそのまま
(一番知られたくない相手に)渡してしまうそうです。コワイ話。
なりすましの報告でも同じようなことがあるというリプもあり、
何より大変抵抗を感じるので個人情報は提出していませんでした。

全く同じアイコンで同じ名前をかたっている時点で、明らかに
なりすましなのですが。フォロアーをだましているんですから。
パロディ、コメンタリー、ファンアカウントって…
( ・᷄ὢ・᷅ )そりゃもっと礼儀正しいって。
同じ名前は、同姓同名っていうのが実在するので、
「同じアイコン&名前」だったらダメにすべきなんですよね。
画像の判別って機械的には難しいのかしらん。
似たような外見、と、同じの盗んでるのとは、違うよ。
申告があった時点で、見りゃ分かるでしょう、と言いたい。

Twitter上には善意の人もたっくさんいて、ブロックと報告の
ご協力を下さいますし、最近この手のアカウントがまとめて凍結
されたそうです。わたしのも早くいなくなります様に、と、
祈っていたら、Twitterサポートから以下の内容のメールが。

ご連絡ありがとうございます。
ご報告を受け取りました。Twitterでは、報告対象のアカウントを
Twitterルール (https://twitter.com/rules) の
Twitterでのなりすましに関するルール
(https://support.twitter.com/articles/18366-impersonation-policy)
に違反していると判断し、当該アカウントを削除いたしました。
アップロードされた書類がある場合は、破棄されます。
よろしくお願いいたします。
Twitter

\(^o^)/ありがとうございました。
ブロック&報告のご協力を下さったみなさまありがとうございます。
わたしだと思われてフォロー下さった方々に、
スパム迷惑をかける前に凍結されて本当に良かったです!

ちなみに、再度の報告の時に送った書類画像は、
出版社との契約書(一部分)と封筒の宛名を写した写真でした。
Twitterの名前は漫画家の仕事のペンネームだと説明を添えて。
「Twitter名が申告者本人だと証明できるもの」を求められるのです
が、屋号登録証などはペンネームにはないので、これを送りました。
相手に知られたくない「身分証明書の個人情報」は渡していません。
同様な職業で被害に遭われている方にはオススメできる方法です。

この案件は解決しましたが、同じような被害者はこれからも出る
でしょうし、記録としても、何かの役に立つかもしれないので
記事にしてここに残しておきます。
2015年10月27日 17時54分 | 記事へ | コメント(0) |
闘い-49
2015年10月03日(土)
ようやく秋の気配、もう暦は10月です。
夏、毎日通院で、午前中に放射線照射で午後になって帰ると
日差し厳しい道は本当に命の危険を感じるくらいでしたが、
まだ神戸は日差しは眩しくも、風爽やかで日陰は涼しく
「真夏の殺人的酷暑」もようやく過ぎましたね。
8月26日が放射線科のアフターフォローで最終診察日でした。
放射線療法の後遺症的には回復順調で、受診は終了です。
その前の18日から始まった最終抗ガン剤の点滴が3週間毎なので
基本、通院日は減ったのですが、ずっと以前から通っている
頭痛外来の脳神経外科の診察日や、半年毎の検査がある甲状腺の
クリニック(ガンの検査中ついでに見つかった良性腫瘍の経過)や、
母の病院の付き添い(別病院の心臓血管外科)や、なんだかんだで、
9月も結構病院三昧でした。ガン治療中の体調からかアレルギーが
とても出やすくなっていて、皮膚科も外せないのですが、予約を
なるべく主治科の日に合わせて受診しています。制御薬を継続的に
飲んでいてもちょくちょく蕁麻疹が出るので、その飲み薬や塗り薬を
処方して貰いに行きます。蕁麻疹が強く出ると痒くて寝られない程
ですが、アレルゲンは不明で慢性になっていて、お医者さん曰く、
ガン治療の影響で出やすくなっているのが、薬で抑えられていて、
抑えきれない時に出るとの事。元々稀に、疲れると出た蕁麻疹、
抗ガン治療のmax辛い時期は過ぎましたが、まだまだ体力が戻って
いないという事でしょう。ところで漢字って面白くて、痒痒痒 と
並べるとカユカユ感ハンパない。羊でウールのチクチクみたい^^;?
こんなアレルギー体質なので(重篤なのは未経験ですが)密かに、
アナフィラキシーショックは怖いですね。本当に急激で激症、
心停止まで、薬品で5分、蜂毒で10分、食品で30分、だそうです。
必ず心停止まで至るわけではないですが、強いアレルギー反応は
命に関わる。喉の粘膜が腫れて呼吸困難になるので、迷わず救急車か、
病院駆け込み、です。これ体質で出易い出難いはあっても、誰にでも
起こり得る事なのです。急な激しい蕁麻疹には、気をつけましょう。

脇と胸部に手術の創がありますがいまだに痛いのは創そのものより
腕の筋とか、胸の筋肉や筋。時々、胸部にキリキリっときたり。
ストレッチとかで、腕を上げて後ろへ引くと突っ張り痛いです。
(日にち薬と言いますが月か年単位の日にちのようです。)
冬から春はホントにボロボロで(毛ないし辛いので顔怖かった(꒪∀꒪;)
初夏は、抗ガン剤からの胃腸炎もあって、術後でまだヘロヘロで、
真夏は放射線療法の通院と暑さに参ってましたが、秋が近づいて
やっと元気になった今日この頃です。ほぼ1年ぶりに胃腸回復で
ご飯が美味しい。抗ガン治療で削ぎ取られた体力がまだ戻らない
ので疲れやすくて、そして太りやすくて困ります。長い胃腸炎と
手術の頃にガックリ落ちていた体重が、元に戻った上に増加傾向。
着々と増えて、そろそろ身体が重いので、ヤバし。^^;
体力を上げて代謝を上げないと別の意味で不健康です。
最終クールの抗ガン剤は来年の春までかかりますが、今までの薬より
副作用的にはかなり楽なので、段々元気になっていけると思います。

元気になったなぁと思う時と、まだまだだなぁと思う時が両方ある
のですが、最近「おー♪」と思ったのが、足の爪の色。夏の間は、
サンダル(BIRKENSTOCKやKEENを愛用)でペディキュアをしていて
足の自爪の色が見えなかったのですが、夏の初めに最初に色を塗った
時は、抗ガン剤の影響で黒ずんでいて、指自体土気色で、本当に
死人みたいな酷い色だったのです。手の指や爪の色も悪かったですが
足の方がより黒かった。手指の色が段々良くなるのは見ていましたが
足のペディキュアは剥げに塗り足しで(勿論清潔にはしていますが)
特に親指の大きな爪は変形や割れもあってエナメルで補強もしていて
完全に落とすという事がなかったので、秋が来て、サンダルの季節も
終わりだなと全部取ってみたら、悪い色の部分がだいぶ前の方だけの
残りになって、健康な色の部分が付け根から伸びていました。
4本指の小さい方の爪は、先にすっかり綺麗になっていて、悪い色が
残っているのは親指だけ、半分以上健康な色で、ツートン模様。

ペディキュアのこの写真は昨年の夏ので、学校のお仕事の、
「基礎画力強化合宿」のお宿で、他の講師の先生に足をなぜかとても
褒められて気を良くして撮ってみたものですが、この写真をTwitter
に上げて、早くこの時のような健康な元の色に戻らないかなーと
Tweetした事がありましたが、残る親指も戻る日ももうすぐです。

10月に入って始まった学校のお仕事は、最初1授業2コマの予定だった
のが、急遽1授業1コマ増えて、更に6回だけのセミナーも入りました。
依頼されるのは大変ありがたい事です。ただ日にちは増えないように、
授業が増えても全部同じ曜日に入れてもらったので、週一なのは
予定通りです。帰りの時間が、最初の予定より随分遅くなりますが。
講師は大学で5年、1年重なって、専門校で4年になりました。
やりがいのあるお仕事で、色々な意味で大事に続けて行きたいと
思っていますが、JコミFANディングの時に記した決意のように、
特に来年、ガンの治療が全部終わったら、なるべく多くの時間を、
描くことに使いたいので、積極的に講師職を探したり授業を増やしたり
はしないで、御依頼のあった仕事にはきちんと取り組んで、なるべく
両立でガンバりたいと思っています。


JコミFANディング御支援のみなさま。
お届けしたハガキやイラストについて、Twitterやブログへの、
到着のお知らせメッセージ、ご感想など、ありがとうございました。
また個別にお礼も書けて、とても嬉しかったです。
一件、事故がありました。保護のために額に入れてお送りしたのに
投げたか積んだかされたらしく、ガラスが割れて届いたそうです。
中の絵は無事で、額は宅配業者さんが交換の対応となりました。
絵が無事で本当に良かったです。万一郵便事故などがあった場合
出来る限り対応しておりますのでJコミさまにお知らせ下さい。
2015年10月3日 15時49分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / 専門校 Academy / 描く事 work |
JコミFANディング・ハガキとイラストのお仕事が完遂しました
2015年09月17日(木)
(この記事は8月末に書いて待機させていたものです)
2015年8月吉日
JコミFANディングのハガキ直筆サインと
リクエストイラストのお仕事が完遂しました。

みなさま厚い御支援をありがとうございました。
改めて御礼を申し上げます。

イラストのお仕事に取り掛かるにあたって、
Jコミさまから御連絡頂いた5名の方々のリクエストを見ると、
それぞれ思い出のシーンという感じでしたので、
思い当たる場面をカラーで再現しようというコンセプトで
イメージをラフに描き起こしていきました。

私の作品は、描いた時期の画力にも起因しますが、
掲載誌や編集要望に対応したり、また画材を工夫していたり
で少しずつですが意識して絵柄もタッチも変化があります。
当時の絵の再現を出来るだけ心がけて描き下しました。

そして、作品は今までに描いた事のない新しい手法で描きました。
いつも新しいことを試しながら作品を描いてきた意欲も再現したく、
また、出来る範囲のやっつけ仕事のような、色紙にマジックと
コピックのラフ描きで済ませるのではなく、
イラストレーションのお仕事として描き上げたかったので、
今の私の新しい画材CGと、手塗を組み合わせる事を選び、
新しいソフトを試しながら取り組みました。

普通CGとアナログを併用する場合は、アナログでペン入れまで
描いた絵をスキャンして、CGで仕上げる等が定番のやり方ですが、
今回は唯一無二の原画をお渡しするお仕事ですから、
CGで途中まで描いた作品をプリントアウトした紙の上に
キャラの大事な部分である、髪・瞳 等を手塗で重ね、
白絵具でのホワイト仕上げを施し、直筆サインと落款を入れました。 
絵はもう一度スキャンすると元のCG原画より小さくなり、
再度印刷するとCG部分の画質が落ちます。
つまり複製は困難な唯一無二作品と成りました。

視力がもう、アナログ作業には充りなくなっていて、
近眼の眼鏡を外して机に食いついて描きましたが、
元来アナログの絵を描く作業のほうがCGより好きなので、
大変楽しく仕上げることができました。
御支援のみなさまに、本当に、心から感謝します。

            
・「TOGETHER」の「勇樹」くんと「幸」さん
・二人が幸せな感じで。
・ご負担で無ければ、犬の「元」も
終盤の記念写真のような扉絵からアングルを取って 
「結婚式のスナップ」のようにしてみました。
(元絵のわんこは真) 双子も入りました。v


・銀牙
・顔だけのアップでなく全身の動きのある構図で
アップとロングのレイアウトで 「銀牙登場のシーン」を
描きました。最後の銀牙が消えるシーンと迷いましたが
一枚絵としてクールな方を再現しました。


・「スラップスティック ミルキィ先生」の篠塚深雪さん
・彼女が「一番輝いている」シチュエーション
やっぱりスポーツだと思いましたので 定番の「テニス」シーンを
描きました。アップの方、当時はまだ画材にコピックはなくて、
髪がこんな桃色のはなかったかと思いますが 
明るい綺麗な色にしたかったので選びました。


・ミルキィ先生・お願いアルカナ(佐倉)・ラディカルC.C.(凛)
・ビーチでの水着
ヒロイン達は作中で皆ほぼ水着を披露していますが、
先に書いたように作品毎に絵柄を変えているので、違う作品の
キャラクターを同じ絵の中に描くのは作者としては違和感が
生じるのですが…。故に「ここだけの共演の一枚」になりました。


・篠塚深雪さん、美月さん、俊太郎君の三姉弟
・三人で協力して何かをしているところ
中学生編ではなくてもっと前に2色の扉イラストのお仕事で 
木登りのシーンを描いた事がありました。
その絵では、美月姉さんと半べその俊太郎くんは笑顔では
なかったので、このシーンのちょっとだけ後の、
笑顔の一コマを描いてみました。


直筆サイン葉書は、
一つづつ絵を描くと物凄く時間がかかってしまいますし
絶対失敗も出て出来栄えを平等にするのが難しいので、
カラーでミルキィ先生のカットをひとつ印刷致しました。
サインだけより華やかです。
プリンター調節で綺麗に刷れて良かった。
絵の具で塗った懐かしい絵です。データのミニ画集にも入って
いますが、ちょっとCG加筆、背景に花を添えてます。
スキャンデータから紙色を抜くのを明度調整とかじゃなくて
手作業で消しました。原画の色をなるべく出したかったので。

300枚は壮観。
実は、途中でインクカートリッジが切れて、
買いに走りました。ε===ヘ( ;꒪Д꒪)ノ

ひとつひとつお名前の漢字を間違わないように緊張しました。
サインは同じ繰り返しですが...
少年KINGのサイン会の時、素早く描く!と習いました。
ささっと描いた感じこそサインだと。でもこの、ささっとを
繰り返してると、時々つまづいたりスベったりします^^;
…ニンゲンだもの。orz あんまり勢いよく描くと
時々へぼいのが出るので…こっちも緊張しました。

どうにか全て8月中に出来上がって、
イラストはフレームに入れてまとめて梱包、Jコミさまへ
宅配で発送し、ハガキは郵便局から直に発送、
関西圏は一日、他の地域も約二日で、みなさまのもとへ
届けられたことと思います。
イラストも9月最初の週末か週明けには届いたことでしょう。

みなさまにお気に召して頂き
末永くお手元に置いて頂けますれば至福です。

みなさま本当にありがとうございました。

続きを読む...
2015年9月17日 00時26分 | 記事へ | コメント(2) |
| 描く事 work |
災害時の創作者の心
2015年09月11日(金)
TwitterのTLを読んでいて心が揺さぶられるTweetがあったので、
連投した一連Tweetをツイメモでここに後で写しておこうと
思っていたのですが、RTも多くあり、胸を打たれたと、
トウギャッターにまとめて下さった方もいらっしゃいました。
想いがあるので、やはり残しておこうと思います。

以下Tweet。

また大きな災害が起きていますが、被災された又は被災地に近い、執筆中の漫画家さんもおられるようでお見舞いを申し上げます。また、被災地を案じながら今、〆切と闘っている全ての方へ。災害を、なるべく心の重荷に感じられませんように。

阪神淡路大震災直下被災時に漫画家さん方から「こんな時に描かせるのか」という御意見があったそうで、編集さんとしては「本人が大丈夫と言って描いているから」と入稿時にはありがたい事に取りにきて下さったり、非常時に関わらずやり遂げた達成感は大変良かったのですが…

被災時に執筆中だった原稿をあげた事をその後何かの折に「引き合い」に出されたそうで「大震災でも落とさなかった作家もいるのに」と言われて苦しい思いをした漫画家さんがおられるらしいと聞いて、胸が詰まった事があります。違う、そうじゃない。

実は本当に執筆が辛かったのはまだライフラインも復旧せず非常事態が続く中で普通に次の作品を同じように描かなければならない状況でした。災害全体の事を知り色々重く考えながら「いつものように作品を描く」のは結構心に堪えるのです。編集さんには「もう落ち着いたでしょう?」と言われながら。

ある意味、被災時の方が心がピンと張っています。いつも以上の力が出ます。(疲れは内側に蓄積はしますが)頑張れるのです。非常時だから集中力が増すのです。執筆が辛くなるのは、離れたところから見ていて、落ち着いた、と思われる頃なのです。

そして、執筆の生みの苦労は、断言しますが、被災には関係ありません。平和な中にいても同じなのです。だから編集さんお願いです「引き合い」にしないで下さい。非常事態の中で出来ているケースと比べられても、励ましにはなりません。苦しさが増すだけで創作の早さに良い影響はありません。

全ての創作者の皆さんへ、「集中の神」が微笑みますように。降りてくるのは恩恵ではなくアドレナリンです。漫画は娯楽です。自分の作品が最高に面白いと信じるために邪魔になる時は、災害の情報を遮断して下さい。罪悪感を育てないように心を守って下さい。



災害は勿論、当の被災者が一番辛いですが、
災害報道を見過ぎて思い入れ過ぎると、心に傷を負います。
何か大きな事があった時、いろいろな意味で、
創作者は心が揺れるのです。

大きな災害の度、被災地に思いはせ、
胸が痛みます。1日も早く復興しますように。そして、
なるべく、なるべく、天災のない穏やかな日々が
続きますように…。(祈)
2015年9月11日 23時00分 | 記事へ | コメント(0) |
| ☆ツイメモ / twitter |
闘い-48
2015年08月21日(金)
放射線療法が終わって約一ヶ月、三期目サークルの抗ガン剤が
始まりました。前二回は複数の薬が組み合わされたものでしたが
今回は一種類だけです。前二回のは、それぞれ違う種類ですが、
大まかに言うと「ガン細胞を直接攻撃し滅ぼす薬」で、
今回のは、「ガン細胞の栄養取り込みを抑制する薬」です。
最初の毎週の点滴の時にも組み合わせで併用されていたのですが、
二種目時は主がキツい薬の組み合わせなので外されていてました。
いわゆる「抗ガン剤」は、前にも書きましたが「活発に活動増殖
している細胞に攻撃を加える毒劇薬」で、ガン細胞も正常細胞も
見境なく攻撃するので身体が参ります。毛根がやられて脱毛し、
粘膜がやられて口から消化管全般脆くなり、色々直に身体に反応
して、吐気や倦怠感やで、とにかく全身辛くてグダグダです。
比較的新しい種類の今回の薬は、ガン細胞の特定のタンパク、
細胞の表面にある、増殖に必要な栄養を取り込む為の受容体、
いわば触手のような部分に抑制をかける薬です。約1/4の患者で
この受容体が多い為にガン細胞の増殖が速いのですが、つまり
悪性である反面、この新しい薬が有効なのです。分子標的治療薬と
呼ばれるそうです。一期と二期の約半年、細胞障害性抗ガン剤で
攻撃して小さくしたガン部位を、外科手術で切除したわけですが、
画像診断上見えない細胞レベルで残っているかもしれないガンの
細胞を叩く放射線療法を5週間受けて、それでも残っているかも
しれない細胞を最終的に、兵糧攻めにして完全に滅ぼそうという
作戦です。正常な細胞はあまり直攻撃を受けないので、比べると
副作用も軽いはずです。それでもダメージはあるので、
気分の悪さや倦怠感はそれなりに来るらしく、特に初回は薬への
身体の反応で、高熱を発する場合があるそうです。(私はほんの
微熱で済みました。) あと、この薬は心臓に負担をかけるので
時々心臓エコー検査などをしながら加療を進めて行きます。

抗ガン剤の全てが脱毛するわけではないのですが、今回の薬でも
もう毛根は攻撃されません。秋から冬にはツルツルになっていた
頭の毛が生え始めたのが、二種目の抗ガン剤が終わって一ヶ月を
越えたくらい、4月末の手術の頃でした。最初仔猫の手触りが、
短毛の仔犬みたいになって、今はクマのぬいぐるみという感じ。
二度ほど襟足を小さいバリカンでセルフトリミングしました。
で、先日1年ぶりに初、美容院に行って来ました。切るところ
あるのかというようなまだベリーショートなんですが、なんか
モッサイのがメリハリというかカッコがつきました。流石プロ。
襟足を刈り上げてますます性別不明になっちゃいましたが、
女性には珍しいスタイルと言いつつ、めっちゃ似合いますね!と
若い男性美容師さんに言われ、その他「たまに会う、事情は
知らない人」にも、概ね似合うと褒められ気を良くしています。
(今までで既に3回、性別間違われましたが^^;)
将来的には、ショートだけど一部長い、襟足は刈ってても
前髪とか横とかも少し長さがあるショートになりたい。と、
美容師さんに言ったら、男性の髪型だけど髪質が違うので、
いい感じになりますよ、とのこと。楽しみです。はよ伸びろ〜。
でもショートを保つのにそうそう美容院行くのは勿体無い、てか
ちょっとしか切らないのに、高い!ので、ある程度は自分で刈る
セルフトリミングでいきます。

このところ、やっと胃腸の調子が良くなり、抗ガン剤開始以来
ほぼ1年ぶりに、吐気なく空腹を覚えて、ご飯が美味しいのです。
でも体力落ちてるので食べるとその分確実に太るのでした。(´Д`)
調子が良くなったから胃酸抑制剤を止めたいのですが、
飲まないとまた痛みとか胸つかえが来るので、様子見しています。
主治医先生はまだゆっくり、無理に止めないでいいと仰いました。
ホットフラッシュは、二種目の漢方で落ち着きました。
始めてから大体一ヶ月半、どうにかコントロール出来ています。

始まった三期目抗ガン剤は来年の春までかかりますが、これで
すべての治療が終了します。ガン治療は色々種類や順番や組合せ
がありますが、私のは「フルコース」という感じですね。

体調と相談しながらぼちぼちですが描く仕事も始めています。
JコミFANディングのイラストリクエストコースの作品などです。
300枚近い葉書に直筆サインを入れるお仕事もあります。
治療はまだまだ続きますが、10月から学校の授業の仕事も
始まりますし、とにかくガンバります。

2015年8月21日 00時25分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
闘い-47
2015年08月11日(火)
手術して放射線を照射した辺りは時々、キリキリキリキリっと鋭い
痛みが走ります。身体的には傷めつけられてるからですね。今は
他にガンを取り除く方法はないけれど、未来はもっといい治療法が
見つかるといいなと思います。病気自体は増加傾向ですから尚更。

左の身体の側面に出た水疱は、皮膚科に診てもらいに行ったら
ヘルペスではありませんでした。原因は不明だけど何らかの外的
刺激でできる形状だそうで、放射線療法で皮膚が弱っているから
出来やすいのだろうとの事でした。どうりで、ヘルペスだともっと
深い神経からの強い痛みがあるはずですから。今回のは痛痒い
というかピリピリした鋭利な強い痒みでした。

検索でおいでの方の為に書いておくと、ヘルペスというのは、ウィルスが引き起こす皮膚炎で強い痛みがあって発赤し水疱ができます。元はこどもの時の水疱瘡のウィルスで、コレが滅びずに神経節に潜んでヒトと共存してるんだそうで、体力免疫力が落ちた時なんかにウィルスが増えて、神経に沿って皮膚まで移動してきて体表面に痛い水疱を出現させます。ウィルスには細かい分類があって、口や鼻の辺りにできる俗に熱の華と言われる様なのが「単純疱疹」(上半身にできる1型と下半身にできる2型がある)、胸部なんかの広い範囲に帯状に皮膚炎が出現する(神経痛を伴うので恐ろしく痛い)のが「帯状疱疹」、ウィルスは親戚筋だけど別物で、症状も似ているが別の疾患だそうです。何れにしてもウィルスの仕業なので普通の皮膚炎の薬、特に免疫を抑制する系のは効きません。発現したら一刻も早くウィルスの増殖を抑えることが重要で、抗ウィルス薬を飲んだり塗ったりします。これが早い程、症状も軽く済みます。我慢して放っておいても免疫の力でやがて治りますが、そもそも免疫が弱って出ているのですから結構長引きます。特に帯状疱疹は重症化する可能性があるので全身的に抗ウィルス薬で治療すべきでしょう。悩みどころはその痛みで、帯状疱疹の場合は皮膚炎が治まっても神経痛が残る場合もあるそうなので、とにかく早めの治療でなるべく軽く済ませて神経のダメージを最小限にすべきです。つまり治す薬は無くてウィルスを抑えることしか出来ないという事です。単純ヘルペスは軽症な代わり再発を繰り返します。神経細胞の内部にDNA状態で潜んでいて、増えて移動する時も細胞の内部だから早く免疫システムもかい潜るそうです。一方、帯状疱疹は神経細胞の外部が拠点で、神経節で大量に増えて神経にダメージを与えながら皮膚まで押し寄せるので痛みが尋常ではなく、初回は皮膚症状も大規模に出て、免疫システムが鎮圧した後は防御が強くなって再発は少ないそうです。

私は帯状の方は未経験で家族に既往歴を見ていて、この一連の
ガン治療で何度も免疫力が平常よりかなり落ちているので、単純
ヘルペスは何度か出ているし、胸部に出たので、すわ帯状かと
思いました。違って良かったですが、ちょっとした外部刺激で水疱に
なるほどダメージを受けてる皮膚なので、本当にヘルペスが出たら
恐ろしいです。治療としては、チリチリした痛みなどそれらしき症状
が出たら即、抗ウィルス薬。なので、一度経験したヒトは医療機関で
抗ウィルス薬を処方してもらっているので手元に残った薬を使って
続きの処方をしてもらいに病院へ。初めての場合は色々迷うより
なるべく早く病院へ、です。特に帯状疱疹は重症の場合は入院になり
抗ウィルス薬も塗り薬より全身的な飲み薬や点滴になります。

今回の私の場合、チリチリして小さく水疱が出た時にたまたま土日
だったので単純ヘルペスの塗り薬で週明けまで様子を見ていて
(違うウィルスだから塗って悪いことはないけど効かないかも)
帯状疱疹ではなさそうだし快方だけど、常備の薬も無くなったし、
診断のためにも病院へ、という感じでした。
もし該当ワードでここへ来られたなら、
正しく詳しい医療サイトなんかを検索して下さい。
そして症状で疑うなら、医療機関受診をオススメします。

2015年8月11日 13時56分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / 病院系記録的記事 |
闘い-46
2015年08月08日(土)
放射線療法が終わって、約半月が過ぎました。終わってからも
照射エリアの赤みや痛みは増して(想定内)二週間近く真っ赤っかで、
最初の説明の時に、「こうなる場合がある」が「滅多にここまで
ならない」と言われて見せられた写真みたいにまさにそうなって
いました。火傷みたいなもので、そのうち炎症が収まると赤みが
黒っぽく沈んでいき、薄皮が剥けたりするそうで、今はその時期。
肌の色がまだらになっています。日焼けに似ていますが、何しろ、
汗腺まで壊しているし、心臓や肺まで届いているのだから、深い。
手術の創の影響と両方で、時々キリキリと強い痛みがありますが、
平常時の皮膚表面のヒリヒリ感はほぼおさまりました。色素沈着
が残る場合もあるそうで、皮膚症状が治るまでにはだいぶかかる
みたいです。月、年単位なので、経過観察は気長に…。
抗ガン剤の山二つ、体調不良の胃腸炎の山、手術の山、そして、
放射線療法の山、大きな山は越えました。後は三週間毎の、
もう一種の抗ガン剤の小さい峠を越えていくだけ、来年の春まで。
先日の診察日に血液検査があって、相変わらず僅かに肝臓と膵臓の
値が基準値を超えていますが、概ね体調は落ち着いているので、
点滴開始日が決まりました。18日からです。

悩みの種だったホットフラッシュが少し落ち着きました。
2種類目の漢方薬がどうやら身体に馴染んできたようです。
お湯に煎じて飲むのに慣れてきて「ぅ"ぇぇマズイ」だった味が、
こーんな顔(≧へ≦。しないでも飲めるようになっています。
美味しくはないですが、甘みも感じるし、温かくしたのを
ゆっくり飲むのも悪くないです。何よりも効いてきてるし。
熱波発作の回数と強さが確実に減っています。ありがたい。

しかし、相変わらずよく眠れないし疲れやすい。免疫力も落ちて
いるようで、一昨日、胸と背中の境界辺りに、強い痒みと共に
ちっちゃい発赤が現れました。最初、チリチリ痛みもあったので
引っ掻き傷かと思いました。にゃんこは背中に上ってないのに 、
なんだ(・・?と思っていたら、2日目になって痒みは収まってるのに
水膨れ状に酷くなってきていて、見た目ヘルペスっぽい。けど
ヘルペス特有の強い痛みはない。とりあえず口唇ヘルペス用の
薬を塗ってみたら少し赤みが引いたので、やっぱり、っぽいです。
腕には正体不明の痒い発赤もあるし。皮膚科に訊きに行くにしても
週末になっちゃったので、来週ですね。やはり体内の免疫戦士達は
元気がないのでしょうか。そういえば前回の記事で、鼻の中に
ヘルペスが出て、アレルギーも出ていて、ヒスタミン系の飲み薬を
開始したと書きました。皮膚科の先生には、調子が良ければ薬は
半分に減らしていいと言われていたのに、これでは減らせない。
この薬は蕁麻疹対策で、ヘルペスはウィルスの仕業なので、
効きません。罹患が判明したら薬は別ものです。(-"-;)

手術前に酷かった胃腸炎の影響が長らく続いて、最近まで、
軽い吐気が取れなかったのが、ようやくスッキリして、ご飯が
美味しく感じられるようになり、食欲が久方ぶりに戻りました。
体重も目出度く微妙な腹出に戻っていましたが、調子付いて
パクパク食べていたら、ちょっと調子が下降気味に。油断大敵。
胃薬もまだ続けていて、減らそうと思った矢先でした。
キツイ副作用の抗ガン剤の頃や、胃腸炎最中の手術後辺りと
比べればずっと身体が楽なので、元気になったと思いたくなり
やっほーと調子付くのですが、実際はなかなか難しいです。
点滴が始まればまた副作用も出てきます。
でも最後の薬は、前の種類よりは楽なはずなのです。

治療終了までまだ長いけど、気長に、焦らずに歩を進めます。


もう少し猛暑が続きますね。天気予報で高温注意報なんて言葉が
出来るなんて。日本もすっかり亜熱帯化して日差しに焦げてます。

たくさんRTされたTweet、こちら

熱中症と脳の疾患は、暑さ脱水による血液状態の悪さなど、発症の危険状況も、頭痛や吐気、目眩、悪寒といった症状も似ているそうです。体温を下げる処置や補水液を摂取しても治らない、長引く場合は救急病院へ。歩くのも辛い場合は救急車を。迷っているうちに意識を失うと、いのちに関わります。

非常に暑いのを自覚しながらふとボンヤリしたら危険です。クラクラと意識を失って直ぐ救助されないとそのまま命を落とす、熱中症は急激で危険な疾患です。汗は拭き取るのではなく濡らしたタオルで肌に水を塗って蒸発させる、首や脇の下に保冷剤を当てるなどで体温、脳へ行く血液の温度を下げるのが重要

脱水した時真水をガブ飲みするのも危険です。胃が拒否して嘔吐する場合もあり、血液状態が悪くなり排水しようとして更に脱水が進んでしまいます。吸収にも時間が要るのでスポーツドリンク系の補水液をゆっくり飲みましょう。体温を下げることが重要なので冷やす方が優先です。


夏の外出の必需品は、
半分凍らせて半分液体を足し保冷バックに入れた水、
冷やして保冷バックに入れたポカリ系の補水液、
それぞれに凍らせた保冷剤を一緒に入れる、
保冷剤を首に当てる時に包む紙タオル、
熱中症対策の飴数個(ポカリ系と同時摂取は塩分過多でイケない)
ウエットテッシュ、扇子、日傘です。
中でも日傘=パーソナルポータブル日陰。
実際、日向のアスファルト上でもし倒れたら、命落とします。
男性にもオススメですよ。帽子より良いです。
私は、数年前に買って真夏に手放せないのが、遮熱ショール。
紫外線を防いで熱を減らしてくれる布で出来ています。
砂漠の民が暑いのに一杯巻いてるのは理に適っているんですね。

早く秋にならないかな。秋は一番好きです。
後期は10月から授業二種類で週一、学校のお仕事にも行きます。
今はJコミFANディングのお仕事をコツコツ進捗中。ガンバります。

我が身は一病息災ですが、皆様もどうかご自愛下さい。

以前Tweetした、真夏対策1日冷たいペットボトル作戦。
2015年8月8日 12時26分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / ☆ツイメモ |
闘い-45
2015年07月21日(火)
毎日通院した5週間の放射線療法も明日で遂に最終回を迎えます。
何にでも、どんな辛い事も、全てに終わりは来るものです。
放射線は照射時間はほんの僅かで何も感じませんが、毎日間違い
なく浴びている事が、照射エリアの形に赤くなっている肌でわかり
ます。発赤や熱感があったり、ヒリヒリしたりする皮膚症状は、
終わってから数週間は、反応がむしろ酷くなったりするそうで、
皮膚が剥けたり赤くなった後が色素沈着したりする症状は治るまで
数ヶ月かかるようです。塗布薬など対処薬対応。そして、なんと
照射エリアは汗が出なくなるそうで、つまり汗腺が壊れてしまった
という事ですから吃驚です。照射部位が熱いのは発赤熱感だと思っ
ていたら、この季節、汗の気化で放熱して体温を調節してると肌が
冷たくなる処が、汗が出ていないかららしいんですね。何だか怖い、
やはりただでは済まない。硬くなったりとかは時間経過で和らぐ様
ですが、汗が出ないのは一生ものとか。脇のリンパ腺のあたりも
当てているので、左は脇汗も出ないという事なんでしょうか。
体温調節は他の部分の発汗でまかなうので問題ないそうですが、
緊張しても出ないのか、それならそれで、良い事とでも思っておか
ないと、損した気分というか、ガンの治療ってガンを叩くと同時に
本当に身体を壊すものなんだなぁと思います。

暑い毎日の通院と副作用で疲れやすくなって、免疫力も落ちたか、
鼻の中に熱の花(ヘルペス)は出るわ、原因不明のアレルギー反応で
蕁麻疹も出るわで、皮膚症状が忙しいです。一過性の強い痒みと
腫れで、元々、蚊に刺されたりするとありえないほど広範囲に腫れ
が広がったりするのですがそれに似ていて、一旦出るとピークまで
1時間、引くまで3時間位。今日の診察で、蕁麻疹は塗薬があまり
効かないのでヒスタミン系の飲み薬を暫く飲むことになりました。
ヘルペスは前に処方された抗ウィルス剤の塗薬で対応しています。

それにしても日が差すとアスファルトの道は本当に暑いですね。
日本、もう、焦げてる。 照射が午前中なので、帰路はお昼頃、
炎天下を上り坂の自転車、照りつけ照り返す太陽光線、吹いてくる
のは熱風。帰路がもう少しでも時間がかかったら熱中症必至。道の
途中で倒れたら、日陰もないので、マジで命の危険を感じます。
家に辿り着いたら息も絶え絶えです。

16日の台風の時は、強い風の中行きましたら、リニアック室で、
「明日は風雨が酷かったら無理に来ないでお休みにして下さい」と
言われました。安全優先で、週最低4日継続して受けていればいい
そうで、そのまま週末になっても大丈夫とか。でも連休明けに3日
行くことになり、単に終了する日が1日伸びるわけですから、早く
終えたくて、行きはタクシーで、帰りは傘で防ぎきれない激しい雨
に、かなり濡れましたが、行ってきました。天気で病院は休みには
ならないので職員の皆さまは普通に来られるそうで、大変。やはり
休んだ患者さんが多かった様で、すいていて、すぐ済みました。

暑い毎日の悩みといえば、相変わらず、ホットフラッシュ発作で、
昼間は団扇ハタハタ仰いでやり過ごしますが、夜の就寝中のは
ちょっと辛い。回数多いので睡眠不足です。漢方は二種目がまだ
いまひとつ効かないので、胃腸と相談しながら2回/1日を3回に
増やしたり、食後を食間に持って行こうと調整中です。
明日の最後の放射線の前に、診察があります。

マルガリータ・イガグリーヌ速報:
襟足と耳前耳後ろのセルフトリミングカットも三回目。
髪って長いと伸びるのを感じないけど、刈り上げ部分は3oでモサ。
来月に入ったら一度、美容院に行けたらいいなと思ってます。

さて、明日の放射線療法最終回、ガンバって行ってきます!(`・ω・´)
2015年7月21日 23時00分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
闘い-44
2015年07月14日(火)
業務連絡: JコミさんのFANディングデータの、電子透かし刻印が
完了し、ダウンロード配布が始まったそうです\(^o^)/
直筆サインを入れるハガキの御住所印刷は、8月中旬になるそう
ですので、皆様にお届けできるのは8月末〜9月になりそうです。
放射線療法が終わって落ち着きましたら、リクエストイラストも
併せて進めたいと思います。御支援の皆さま、もう暫くお時間を、
お楽しみにお待ち下さい。お願い申し上げます。m(_ _)m

放射線療法も1/3、半分、と過ぎて、今日で20回になりました。
後5回もう少しです。照射エリアの肌がだいぶ赤くなってきて、
服に擦れるとヒリヒリしていますが、赤みが出だした時に最初に
処方された消炎の塗り藥が、ちょっと塗布後ベタベタするのが、
外的刺激を和らげる効果もあるとか。赤みも、増してきた時に、
ステロイド薬と併用の指示が出たので、効果で酷くならずに、
少し引いています。放射線自体は何も感じないし、照射はほんの
僅かな時間で済みますが、通院が毎日で、日差しの強い時間
なのでその往復路の猛暑に、神戸の坂登りが修行モノです。
やはり疲れやすくて帰ってから休憩したり、やりたい事もある
のですが、なかなか捗りません。毎日通院は早く終わりたい
けど、終わると7月も殆ど終わっちゃうので、一気に過ぎれば
焦りもあります。時の不思議、毎日は長く振り返れば矢の如し!

放射線療法とは関係ないのですが、前から歪みがあり慢性的に
痛みがあった首の痛みが増してきて、念の為にレントゲンを
撮ってもらいましたが、歪みが進行しているわけではありま
せんでした。デスクで根を詰めてるわけではないのに何故と
思いましたが、どうも、手術後、左側を庇って右への負荷が
増していたようです。痛みは首の右側なので。こういう痛みは
結局は筋力をつけるしかないのですよね。運動療法です。

Tweet: マルガリータ・イガグリーヌ速報。もみあげと襟足と耳の上辺りをセルフトリミングカットしました。実はこれで二回目。(^^)v
髪カット用のバリカンって結構大きいので、ヒゲトリマーっていうミニなバリカンを、抗がん剤前に髪をショートカットにした時、買ってきてたのです。もみあげと襟足の刈り上げならセルフでいける。


抗ガン剤の影響から毛根が蘇って、髪が薄っすら生え始めたのは
手術入院の頃でした。約2ヶ月半。いやー、髪って伸びるんだなぁ
としみじみ。まだ立ちませんが、流れが出てきて仔犬みたいな
手触りです。来月くらいには、ちゃんと美容院で整えられる位に
なるでしょうか。前に書きましたが、出家でもしないと、
ツルツルの頭の手触りなど経験できることじゃありませんから、
終わってみれば面白かったです。もうベリーショートで、帽子も
要りません。暑くなったので助かります。それに、概ね似合うと
言われ、カッコいいよと褒めてもらって、気を良くしています。
ある程度伸ばしてショートカットで保とうと思っていますが、途中
伸びかけのモサモサ時期が来るでしょう。この歳になると性別は
間違えられませんが。不思議ですねぇ、若い時は髪が短いと少年に
間違えられましたが、歳とってもオッサンにはなりませんでした。
<(*´-`*);

先日、友人がわざわざ神戸までお見舞いに来てくれました。
高校時代の部活動の仲間で、同級生と先輩のお二人。普段は共に
それぞれ遠くに住んでいるのに、偶然、帰郷が重なって、せっかく
関西に帰った機会だからと誘い合わせて、一緒に訪ねてくれて、
とても嬉しかったです。同級の友人は年初めに、初期ガンのことを
メールで近況として話す機会があったのですが、先輩はつい最近
Twitterが繋がったことで、私のブログを斜め読みして驚き、同級の
友人と連絡を取ったという事でした。お二人はFacebook繋がりで、
旧交を深めたとか。私はFacebookはやっていないので(自分が
やっていないとヒトのも読めない)会った時ページを見せてもらい
ましたが、親しい人との交流を深めるには良いもののようですね。
たくさん話をしましたが、親の病気、介護、葬送、自分の病気、
お互いに色々大変が続く年齢になりました。けれど、学友仲間は
そんな話をしても、座が明るく楽しいので苦になりません。
人間、たまには孤独を感じる事もあるものですが、
普段はご無沙汰だからこそかもしれません、友だちって、
ありがたく、あたたかく、うれしい存在です。
ものすごく久しぶりに(厳密には推奨されないのでしょうが)
一杯だけ乾杯でワインを飲みました。胃にしみました^^;
治療最後までガンバレと励ましをもらって、
美味しいご飯を食べて、安らぐ時を過ごしました。
2015年7月14日 23時00分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / 描く事 work |
闘い-43
2015年07月01日(水)
6月30日。今日で水無月も終わりです。病院、主治科の待合で
この記事を書いていますが、帰ったらやらなければならない事
があるので、更新UPする日付は7月になると思います。
6月は更新が一回しか出来ませんでしたが、放射線療法が始まって、
平日毎日通院しています。合計25回のうち、1/3を越えて、今日は
10回目を受けました。帰ってやる事というのは、JコミFANディング
の作品データの確認作業です。Jコミ赤松先生とメール打ち合わせや、
データ確認やちょっと補整作業とか進捗して来て、今回の確認が
最終になると思います。この後透かし刻印に入られるそうで、
みなさまにお届けして頂く日が楽しみです。
自分の作品を見直すのって、楽しく漫画を読むというのとは違って、
特に古いものは結構苦しかったりします。恥ずかしいというか^^;
読まずに本と視覚的見比べにすると目は疲れますが作業は早いです。
この後、葉書の方も、こちらに届いたらサイン描きガンバります。
イラストのリクエストコースの方は、前にも書きましたが、
放射線療法が終わって身体が安定するまで、暫くお時間頂きます。
m(_ _)m

闘病進捗状況、放射線療法が始まる少し前からのTweetを追うと
↓こんな感じです。

抗ガン剤の副作用に色素沈着があり、手も足も指先が黒ずんで死人みたいな色になっていましたが、だいぶ普通の色に近く戻りました。まだ爪の色が良くなくて、特に足の親指は赤紫で爪も浮いています。もうそろそろサンダルを履きたい季節ですが…

去年の夏、思えばガンの細胞検査の結果待ち期間だったのだけど、学校の合宿の講師のお仕事に行って、お若い担任講師の先生に足を褒められて気分良くして撮ってみた写真をTweetしたっけ、こんな健康な色に戻るといいな。

明日から放射線療法開始です。毎日通い。理屈は分かってても受けるのは嫌なので、ストレスがかかってるらしく今日は吐気で晩御飯が食べられませんでした。
(′︿‵。) シッカリシロヨ、自分。

一回目の放射線療法は「どうやってどうなる(感じる)のかわからない」ので緊張しましたが、問題なく受けました。ちょっと悪寒が走りましたけれど。
明日から7月末近くまで平日毎日通院。長丁場です。

ミリ単位で位置合わせをして、動かないようにと言われて、身体には印だらけです。

放射線療法2回目行ってきました。
1回目の昨日は半年ぶりに自転車に乗ったのですが、今日は雨がポツポツしてたのでテクテクテクシー。往復路が暑くなければこんなにしんどくないと思うのですが。

抗ガン剤から胃腸炎、手術、放射線と、ずーっと胸つかえが取れないので、長い間「お腹すいてご飯美味しい」を味わってないです。嘔吐までいかない吐気なのでご飯は食べますし、抗ガン剤の頃のような味覚障害も今はもうないので味は分かりますが、美味しいっていうのも健康の証なんだなーとつくづく。

手術後にキツかった左腕の痛みや痺れが時間経過で軽減してたはずなのに、また増してるのが、放射線の副作用として怪しいらしいです。症状の出方には個人差があってケースは色々だとか。

マケルモンカー(`・ω・´)
抗ガン剤の峠も手術の峠も越えたもん。抗ガン剤合間の酷い感染症も、抗ガン剤後の長引いた胃腸炎も回復したもん。出家禿げ頭も「カッコイイ」と言われるマルガリータにまで生えたもん。どんな辛いこともいつか上がりが来るもんだ。

3日続けて頭痛にトリプタン系と消炎鎮痛剤系のW処方してる。朝に痛みがあっても放射線療法で病院行かないといけないので「治るまで静かに休む」ができない上に、猛暑の日差しの下に出て行くもんだから。

なんか今日は身体重くてどうにもしんどいのです。まだ蓄積するほどじゃないと思うけど…うーん、三分の一か。そろそろ来るのか。抗ガン剤のダメージも血液検査上残ってる所見だし。頭痛薬も連日4日目だし。

ガン治療始まる前って元気だったので、どのくらいで戻りますかねーと主治医先生に訊いたら、うーんうーんと唸られてしまいました。やっぱキツイ抗ガン治療フルコース。

放射線はそれ自体は何も感じませんが、皮膚が赤くなったり乾燥したりピリピリしたり、吐気したり頭痛したり、疲れやすかったり。いろいろ出てきてます。
マケナイ にょ(`・ω・´)


と、こんな感じですが、元々頭痛持ちですし、副作用というより、
毎日暑さと日差しが強いので、出やすいのでしょう。頓服薬の
使い過ぎ注意コントロールです。皮膚症状は火傷か日焼けのような
ものらしく、消炎剤の塗り薬が出ました。保湿にも注意です。
身体が攻撃されているので、疲れやすいのも仕方ないですね。
吐気胸つかえは放射線療法が始まる前の胃腸炎から治っていない
状態が続いているのですが、段々良くなって来たのが、漢方薬や、
放射線でも症状として出るので、なかなか難しいところです。
自律神経系の症状、ホットフラッシュ対策の漢方は、一種目は
どうやら効きませんでした。これから二種目を試します。
一番影響が強く出る処方、食間(空腹時)3回/1日 は胃腸への負担が
キツいので、食後2回朝夕で、吐気と効き目の様子見です。
今、ちょっとお腹の具合が下降してるので、もう少し
休薬してから開始します。試し二週間です。

今日は放射線の時、撮影もありました。位置確認だそうです。
身体に、洗っても簡単には取れないシールのようなもので印が
幾つも付いています。放射線の照射ベッドでは毎回ミリ単位で
位置の調整確認が行われます。目に見えない、何も感じない放射線、
しかしやはり、厳密に狙わなければいけない、強いものなんですね。
2015年7月1日 00時56分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / 描く事 work |
闘い-42
2015年06月12日(金)
5月の1ヶ月間開催された「JコミFANディング」
御支援の皆様、ありがとうございました。
関わって下さった全ての皆様に改めて心より御礼を申し上げます。
作品データと一緒に添えて頂くメッセージも出来ました。読者の
皆様がかつて愛して下さった作品群を新しい形でお届け出来る
事がとても嬉しいです。楽しんで頂けますれば、至福です。
この後Jコミさんから頂き次第、葉書サインにも取り組みます。
葉書の宛名はJコミさんで印刷して下さるので、個人情報の
データはお預かりしません。お申し込みフォームで、応援の
メッセージを下さった皆様、暖かいお言葉心に染みました。
書き込みのお名前ではご本名が分からないので、一つ一つの
メッセージへのお返事を書く場がないのですが、皆様への
感謝の想いを込めて葉書に一枚ずつサインさせて頂きます。
イラストリクエストのコースは、暫くお時間を下さい。
7月末近くまでかかる放射線療法がもうすぐ始まるのですが、
毎日通院で、段々と疲れやすくなる等副作用も出るらしいので、
この峠を越えてから落ち着いて描かせて頂きたいと思います。
TwitterでRTなど応援下さった皆様もありがとうございました。
新しい作品に取り組める未来を目指して、まずガン完治までの
治療を、来年の春までまだまだかかる闘いですが、皆様の
あたたかいご支援を大切に生かさせて頂いて、ガンバります。
そして、元気になって作品を描き、仕事に結実させるまで、
その創作の闘いに向かって、精一杯に生きていきます。

手術から1ヶ月と2週間が過ぎて、来週から始まる放射線療法の
照射エリアを決める為のCT検査を受けたところです。今は、
創の影響の痛みと、乱れている自律神経系の症状との闘いに
なっています。↓少し前のTweetです。

手術の影響で痛みと痺れがきつい左腕に温めるパットを貼ってみたらちょっと和らぐ気がしてこれは良い、と思ってたんですが、低温火傷危惧の限界時間が来たので剥がして、勿体無いから凝ってる肩に貼ったら凄く暖かくて、左腕の神経がかなり麻痺して温度を感じてなかった事に気付いて愕然。イマココ。

お腹の手術の時も創付近が知覚麻痺になって、かなり長い間
温度を感じなくて違和感が続きましたが、今回は全く感じない
わけではありません。創じゃない所の神経の方が痛み、かなり
強くて結構辛かったですが、少しずつ和らいできました。
お風呂にも浸かれるようになり、手でカバーしなくても、創に
お湯の熱さがしみることなく温めることも出来るようになって、
神経は温めた方が楽になります。創から時々キリキリっと鋭い
痛みはきますが、創もその影響の神経も、段々癒えています。
手術時のテープは一度貼り替えて、透明なシート状ので覆って
いました。顕著な変化はなく、創はまだ生々しいですが、もう
開くとか感染するとかの心配はないので、CT検査の為にこれも
剥がされました。お腹の20p位の手術痕の様に、時が経てば
いつか目立たなくなるだろうと思います。深い層まで切って
開いて、そして縫い合わせた手術の創は、歪みがあって、
硬くもなるし、すっきりつるりと綺麗にはなりませんが、
創痕の色(色素沈着)は経年でかなり薄くなって肌色に近付きます。
継続的な痛みは日にち薬で数ヶ月でしょう。気温や気圧等の
影響か時々出るいわゆる古傷の痛みは、気にならなくなるまで
にはかなり年月がかかりますが傷痕のように必ず薄くなります。

胃の具合はすっきり治らなくて、胃酸抑制剤を続けています。
ストレスが継続しているので仕方ない。腸は順調でしたが、
漢方薬を始めたら、一旦下りました。漢方は空腹時の方が効く
ので、食前か食間で処方されるのですが、やはり胃腸への刺激に
なるんですね。1日3回を朝夕の2回に減らして、食後に飲む様に
したら、お腹は落ち着きました。後は効くかどうかですが、
一週間でまだ効果は実感できていません。漢方の効果はゆっくり
なので、効かないという判断にも時間が必要です。そして
効かない場合は薬を替えてまた様子見、合うものに当たるまで
これの繰り返しです。主治医の先生は漢方医ではないので、
いわゆる三大処方を試してだめなら専門医に相談でしょうが、
面倒なので、なんとか主治科での処方で効いて欲しいです。

自律神経障害は、内分泌と投薬の兼ね合いで、症状は起こるべく
して来たという感じなのですが、時期が少し不思議です。
体調維持の為の長期投与の補助薬が、ガン患者には使えないので、
これをバタリと止めたのは、抗ガン剤を始めた時でした。その時
自律神経が乱れてもおかしくないのに、ずっと症状は出なくて。
抗ガン剤がキツイので、出てたら、なお辛いところでしたが、
薬に攻撃される激変で身体の方はそれどころじゃなかったのか、
持ちこたえていたのが限界を超えたのか。とにかく手術の直後、
入院中から、激しいホットフラッシュの症状が現れました。
↓こんなTweet。

手術後、自律神経が乱れ衝撃的に暑くなる発作が度々あり、嵐のような激しさなので思わず服を脱ぎ捨てたくなるのです。坊主頭で上半身裸で仕事机で団扇で扇いでるなんてあまりにも男らしすぎるので、部屋に入る時はノックして下さい。(*´Д`*)

ジョークでなく各部屋に団扇、バックには扇子が入っています。
スイッチが入ったように、立ち昇るように一気に、気分が悪く
なるくらい急激に暑くなります。背中や頭から水蒸気が出てる
んじゃないかという感じ。気温は関係ありません。夜間、寒い
くらいでも、急に恐ろしく暑くなります。就寝中はまず先に
覚醒してから、急上昇に暑くなり布団はもちろん寝間着も剥ぎ
ますから、発作がおさまるまで起きていないと、うっかり
そのまま寝たら冷えてしまいます。安眠妨害で少々寝不足気味。
何度も来ると水分も抜けますから熱中症になりそうです。
この症状を漢方でコントロールすべく探っている所です。

長引いた胃腸炎もですが、血液検査の結果少し肝臓の値が
上がっていて、原因として考えられるのはやはり抗ガン剤
ダメージの残り。ですが、抗ガン剤からの回復としては、
毛根は復活しました。↓こちらのTweet。

抗ガン剤の出家アタマにも再び毛が生えてきて、ワタクシ今、
マルガリータ・イガグリーヌ ですの。


丸刈りイガ栗。ベリーショートと言える、帽子無しでも
髪型としておかしくない状態にまでなりました。夏ですし。
性別怪しい容貌ですが、「似合ってる」そうです。
(^-^)v
2015年6月12日 16時26分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / 描く事 work |
闘い-41
2015年05月25日(月)
手術からもうすぐ1ヶ月になります。まだテープで覆ったままで
見えないのですが、傷口はかなり癒えていると思います。
傷自体は時々しか痛みませんが、ガンの患部以外に転移危惧の
リンパ節切除の為に左脇を切っていて、その影響で、左の腕の
付け根の外側から上腕にかけて結構強い痛みがあって、こんな
ところに神経を切られた影響があるのか、という予想外な痛み
です。(お医者さんには想定内らしいですが) これが体感温度や
気圧にも影響されてか、痛みが増す事はあっても治る時はなく
継続して常に痛くて腕が怠く、痛みで身体が緊張して肩凝り、
というか上半身凝りになっています。神経の痛みなので、
消炎鎮痛剤系は効かないらしく、主治医先生曰く、日にち薬。
気の毒そうに眉をひそめて、ガマン、との事。湿布もダメで、
冷やすより温めたほうが良さそう。これから暑くなりますが。

胃カメラの所見は、胃酸逆流の軽い食道炎と、胃に小さな
ポリープが幾つか、これは治療対象ではないそうで、今飲んで
いる胃酸制御薬で様子見という結果でした。腸炎は落ち着き
ましたので、今まだ続いている軽い吐気(空気や胃酸が上がる)
は、継続してかかっている痛みのストレスのせいではないか
と思います。痛み結構強いので。お腹もあまり空かないです。
ホットフラッシュも、手術直後よりマシになりましたが、
時々発作的に来ます。特に夜は安眠妨害。どのくらいガマン
したら折り合いがつくか、今は見当もつきません。

手術から身体を癒す期間しばらくは病院に行かなくて良くて、
次は6月10日のCT検査です。その翌日に主治科その他の科の
受診があって、その1週間後から放射線療法が始まります。
CT検査で照射エリアとかが決まるわけです。説明は先日の、
放射線科初診の日に受けました。副作用とか、将来に及ぶ
リスクとか。やはり疲れやすくなったり気分が悪くなったり、
食欲が落ちたり色々あるようですね。心配しても仕方ない
ですが、嬉しくないなぁ。脱毛はもうないもよう^^;
私のは身体の左側なので、心臓や肺を放射線がかすめるため、
肺炎や心不全なんかのリスクもあるが、%は低いとか。
手術とか麻酔とかもそうですが、「説明は全部訊いた上で
納得して治療を受けます」という同意書にサインします。
ほとんど脅しだけどサインしないと先へ進めない、という。
この放射線療法で将来の再発確率が三分の一に減るそうです。
残念ながら、ゼロにはならないんですねぇ。
抗ガン剤と手術の成果は大変良好なので、引き続き、
辛さにめげずに、治療をガンバります。
作品を描くためにも、生きたいですから。

昨年の夏から、数えてみるとここまで約9ヶ月。ずっと治療
の影響で身体がしんどいので、元気な時ってどんなだったか
忘れそうですが、前に書いたように年齢で落ちるというより、
その前の病気の時期から立ち直って体力は上がっていたはず。
どこにも辛いのがなくて、心と身体に無理を強いずに、
仕事に存分にガンバれる状態、を取り戻す日が、
待ちどうしいです。

開催中のJコミFANディングも期間あと僅かになりました。
御支援の皆様、本当にありがとうございます。
この成果は、数字が良いと今後の仕事にも影響があるとの旨、
ガンバりましょうと、赤松先生に励ましを頂きました。
出版関係の方もJコミトピックは見ておられるということです。
未来をかけたFANディングである事は、
気持ちの上だけでなく、現実的でもあるのですね。数字に
怯んでいた目標ですが、未来のために到達して欲しいです。
そして、カラー再現付き全作品という希少な機会。
気が付けば手に入れたいと思われる、大好きで読んで下さった
あの頃の読者のみなさまに思い出を。後で知って残念に思われ
ないように、どうか、どうか、届きますように。
心から、こころから、祈念しております。

2015年5月25日 00時01分 | 記事へ | コメント(1) |
| Cancer / 描く事 work |
描き手として生きること
2015年05月22日(金)
開催中のJコミFANディング、期間あと僅かになりました。
御支援の方々は180人を超え目標70%を越えています。
赤松先生が設定して下さった目標額が普通のFANディングより
とても高いので怯みましたが「復帰支援FANディングとして
がんばりましょう」と、力強く励まして下さった深いご理解、
この機会を下さった赤松先生に、深く感謝申し上げます。
お力添えを下さるスタッフのみなさまにも御礼を申し上げます。

現在の仕事の窮地、まだまだ長くかかる闘病に伴う医療費、
そして本格的に画業に復帰する目標の、水面下の闘いの為に。

御支援のみなさまの応援メッセージに毎日励まして頂いています。
作品を、今でも好きだと言って下さるお言葉がとても嬉しいです。
感激です。みなさま、本当にありがとうございます。

今回のFANディング、何と言っても、少年KING連載三作
狼くん突風・ミルキィ先生・ミッションII、が完全収録されている
事が、現実的にも気持ちの上でも大きいです。ある意味…大きな
決断でした。このような機会はニ度はないと思いますので、
過去作品との決別のような思いがするのです。
義援企画として開催して頂いていますが、私達描き手は、
ただご寄付をお願いするのではなく、作品を愛して下さる人に
新しい形でそれをお届け出来る。描き手である幸せを、
心から感じます。少年KINGを夢中で読んだあの頃の少年少女、
かつての愛読者さん方に、私の作品が、大好きだとお手紙を
下さった、サイン会に来て下さった、読者さんに気付いてほしい。
当時単行本を買って下さった何万人もの読者の皆様全てとは勿論
いかなくてもせめて、期間が過ぎてから「えー知らなかった(T^T)」
となる方がなるべくおられないように、広く知ってほしいです。
今は大人のみなさまに思い出を届けたい!
勿論、初読者さんにも読んで頂けたら至福です。
過去連載単行本化全作品網羅の永久保存版です。
今回の開催については、恩師・少年画報社社長さんに勿論相談し
快諾頂きましたが、通常、三作は画報社さんから有料e-bookで
扱われているので、販売できません。期間1ヶ月限定の特別です。
『スラップスティック・ミルキィ先生』は
カラーを原画スキャンで再現して頂いた特別版です。
単行本に入らないカラーカットもいくつか自分でデータ化して、
CG背景加筆の750バイクライディングの壁紙も創りました。
『狼くん突風』と『ミッションII』は印刷状態も良い、
大都社刊復刻単行本から電子化して頂きました。
そして元々初期、これで何かフェアをしたいと思った、
『風使い銀牙』は、若干入手困難だった単行本であるvol.1の
全一巻と、「お願いアルカナ」の5巻に収録されたそのvol.2を
原画スキャンで美麗電子化して頂き、完全版が実現しました。
サイン画のある紙の本もセットなので、
その絵を入魂で描き下ろします。

過去作品全網羅セットに未来を託すと決意した、
覚悟のファンディングです。
もう一度新しい作品をみなさまにお届けしたいのです!

ガン完治への闘病…命をかけた闘いは、辛かった抗ガン剤と
摘出手術の二つの大きな峠を越えて、もう暫く身体の回復を
はかったのち、これから次の峠、5週間毎日の放射線療法に
挑むところです。その先は来年の春まで抗ガン剤です。
この闘いが始まった時、辛い治療をガンバる事と共に、
もう一つ、心に決めたことがありました。
ガンとの闘いは、現在の元気を治療で削ぎ取られますから、
その治療を乗り切って命を勝ち取って、元気を取り戻したら、
今度こそ、もう一度作品を描く、ということです。

今の私の画業は、ライフワークにはなっていません。
今回ガンとの闘いのために失った仕事は漫画の連載ではなく、
今の生活と医療費に直結している講師業の方です。
講師の仕事もやり甲斐があり一生懸命取り組んできましたが
技術を伝えても、作品を残すことはできません。元気になって
仕事を再開する時、講師の仕事を沢山するのではなく、
比重を描くことに戻したい。もう一度、全力で創作をしたい。
時間は無限永遠ではないのです。
大事な時間を、私は描くことで生きて行きたい。

漫画執筆と講師の仕事を両立されている作家さんも多く
学生さんの為にも講師は現役であるべきで、私も
プロワークの画業は講師としても誇りです。
一点集中、一生懸命に取り組むタチで不器用なので、
また、身体を壊した経験からも、体力(精神)的にも、
二足草鞋両立は、難しいのですが、ずっと、もっと
描きたいと思い続けていました。

私の漫画雑誌連載執筆は、「BUDDY998」を最後に休筆に
なりました。その頃は一人で描いていたのですが、連載中に
内臓の病気で入院し大きな手術を受けて体力が落ち、〆切に
かなり疲弊していました。遅筆は問題で、過去の大きな反省点
であり、今では仕事の納期は早めを心掛けています。〆切は
崖淵で闘って共に仕事をする方々に心配や迷惑をかけたり、
自分の身体と心に無理をかけては、いけないのです。
作品は雑誌の方向が変わる事になって終了させる事になり、
きちんとした頁数で物語は綺麗に終わらせて頂きました。
人気が落ちて打ち切りになったわけではないことは救いです。
これを描きあげたらしばらく休もう、そう決めましたが、
その時は休筆がとても長くなることは想像していませんでした。
その後、全く「描けなくなった」時期もあったのです。

休筆後すぐは何年か阪神淡路大震災関連のチャリティー活動に
全力で取り組んだため、読者さんとは多くの触れ合いの機会が
ありました。が、内臓の次に、脳の神経伝達のバランスを崩す
神経系の病気に襲われたのです。普通の生活にも支障をきたす
状態にまで落ち込みました。パニック障害の症状は今でも
微妙に内包しています。視力の衰えと腱鞘炎などの痛みの対策
で、画材をPCに変えて手探りで独学を始めました。CGは、
今でも苦手意識がありますが、イラストなどの仕事で、
成果を誇れる絵も描けるようになっています。

神経系の病気からかなり立ち直った病み上がりの頃、
過去にお世話になった担当さんはみなさん部署が変わり、
私の作品を求めてくれる、描ける場所を、私は完全に失い
ましたので、描いた作品の営業は上手くいきませんでした。
描いたものもエンターテインメントに欠ける作品でしたが、
新しい企画を立ち上げる関係も得る事が出来ずにいました。
その頃に恩師・少年画報社社長戸田氏から、
京都精華大学マンガ学部へのご紹介を頂いたのです。

立場上もですが、初めての経験で、体力的には回復中、
私は、必死でこの仕事に全身全霊で取り組みました。
2度目の手術入院もありましたが、良性膿腫で胸腔鏡手術、
学校が休みの時期に合わせ、勤務は休まずに乗り切りました。
マンガプロデュース学科(当時)での5年間の勤務は、私の
仕事歴の中で誇りに思える素晴らしい経験になりました。
大学の卒業生さんには「4年間で1番ためになった授業でした」
と言ってくれた人が、何人もいました。その中の、就職した
一人と今、新規事業企画で漫画のレッスンサイトを創る仕事に
一緒に取り組んでいます。「もう一度先生の授業を受けたいと
思って」この企画に呼んでくれたそうで、彼のプロデュースで
創るコンテンツの、手元と声を撮影するレクチャーの講師を
月一回やっています。講師冥利につきる嬉しい事です。
大学講師の勤務が終わる1年前から、先生の縁で専門校の
マンガカレッジの講師も請負い、こちらでもまた違う経験を
積めました。大学が終わると専門校での授業が増えたので、
授業の創意工夫を続けましたし、CGも紙原稿の技術も両方
教えるので、ずっと、自分の腕のためにもなっていました。

私の創るレジェメ(学習計画などの書類)や成績講評などは、
大学の先生方にも、ベテラン編集である恩師戸田氏にも
お褒めの言葉を頂きました。かの学部長・竹宮惠子先生にも
教える仕事に向いていると言って頂けました。自分でも、
この仕事も好きだと思います。大事にしたいと思います。

命に終わりがあること、時間に限りがあること、
分かっているようで実感していないこの事を想った時、
取り戻したい一番大事なものが何なのか、強く感じました。

今回の完治までの治療は、来年の春まで、まだまだ時間と
費用がかかります。来年、元気になったら、その先の
未来は、なるべく多くの時間を描く事に使いたいと思います。
作品が仕事に結実しなければとても苦しいことになると
思いますが、描きたいものはたくさんあります。
荒海の航海に漕ぎ出し、生きる描き手に戻るには、
時間がかかり、力が要る。その為には、
まず全力でガンを完治させて、元気になります。

あとわずかの希少なこの機会に、御支援を頂ければ幸いです。
御支援下さったみなさまに、作品で再会、御礼が出来る様、
精一杯に生きていきます。

2015年5月22日 22時52分 | 記事へ | コメント(0) |
| 描く事 work / Cancer |
闘い-40
2015年05月14日(木)
まだ五月なのに真夏日だったり、台風が来たり、季節感が
乱れている今日この頃。低気圧で冷える日は傷がとても
痛いです。手術から二週間ってまだ古傷どころか回復中。
でも影響があるんですね。多分3ヶ月位のガマンかと想います。
医療用テープの下は手術時のままなので黒いのは多分血と糸。
まだなんというか生々しい。溶ける糸だそうで抜糸はなくて
テープが自然に剥がれるまで上から洗うだけです。

今日は摘出した塊の病理検査の結果を聞く日でした。
そして胃カメラ検査が同じ日になったので、
午前中に受けて、ガンの方の診察は午後でした。
胃カメラは、やはりちょっと堪えました。初めてなので
比較が出来ませんが、昔、母の検査に付き添った時より
きっと楽になってるに違いないとは、想います。
鼻から入れて見るだけの(口からの様にその場で組織を切る
ような処置ができない) 検査で、まず鼻出血防止の薬注入。
喉に回ってくると凄く変な味でした。喉の麻酔液も鼻から。
嚥下が麻痺するってとても気持ちが悪いですね。
カメラの前に鼻に一旦管を通す前処置があって、
それからいよいよ検査台に横になって挿入ですが、
口の場合には使う鎮静剤は使わないので、よく聞く、
「ぼーっとしてる間に終わる」のではなく、
細いとはいえ喉を通過するので(その神経は過敏らしく)
やはり、えずきました。涙出てくるし。
とにかく早く終わって欲しくて、モニターも見ていられず、
食道がちょっと荒れているとか、小さいけど胃にポリープが
あるとか、十二指腸はきれいとか、後、空気を入れるとか
試薬をかけるとか、先生の言葉は色々聞こえてるんですが、
反応する余裕がありませんでした。
終わると「今後の方針はまた外来で」と、先生はさっさと
退場されてしまいましたので、来週の診察予約日まで、
診断はよく分かりません。が、とにかく緊急性はない
ようです。胃腸の調子も、下りは治まっていますし、吐気も
胃酸制御の薬でだいぶ良くなりました。治療のストレスも
減るので、このまま快方に向かうのではないかと思います。

病理検査の結果は、切除範囲は適切だったということで
抗ガン剤と手術の二つの峠を越えた成果は大変良好だ
そうです。検査上判別できるガンは身体から全て
無くなりました。後は見えないけれど残っているかも
しれない細胞レベルのガンを根絶するための放射線を
受けて、それでも残るかもしれない細胞を死滅させる
ための抗ガン剤を9ヶ月受けます。(1年受ける薬で、
最初に3ヶ月既に受けているので) しかし単純計算で
一番早くて今年一杯だった治療目処は、ここに来て、
来年の春までかかる事が分かりました。まだだいぶ
長いですが、一番辛いところはもう越えました、
と、主治医の先生が仰いました。これから苦手な暑さに
向かいますが、体調を整え体力を上げて、夏を乗り越え
やや低くてもまだ続く峠を越えていきたいと思います。
2015年5月14日 23時59分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
闘い-39
2015年05月08日(金)
5月7日
今日は退院後1週間目の診察日でした。休み休みゆっくり
歩いて行って来ましたが、術後、退院後初めての外出で、
距離もあるので、疲れて午後は休んでました。手術の傷は
時々痛みますが、傷ついた神経が影響するエリアに痺れと、
傷口より強い痛みがあります。よく出る後遺症で、
日にち薬であり、鎮痛剤はあまり効かないそうです。
傷口近くの僅かな腫れは炎症ではなく体内の傷を治そうと
集まる湿潤液で、溜まり方が多いと抜くそうですが、
その必要もなく、治癒進捗状況は順調です。
抗ガン剤で縮小し画像上は殆ど形が映らなくなった、
ガンのあった場所から摘出した患部の写真を見せられ、
手術内容を(術後説明はありましたが)また聞きました。
素人目にはグロテスクに見える肉片ですが、
所々黒いのはレーザーメスの焦げで、ガンの場所を
包んで採っていて表面は綺麗な組織らしいです。
切除したものは、その切除エリアを決めるための
術中迅速検査より、精密な病理検査に出されていて、
その結果で、手術範囲が適切だったかどうかが判り、
場合によっては追加手術が検討されたり(ステージ上では
無い予想)今後の放射線療法計画の参考になるそうです。
結果を聞くのは1週間後の、次の診察日です。
そして今日は改めて、消化器内科の予約を取りました。
胃腸の不調が治らないのです。入院前も手術後も、
退院の日も繰り返した下痢は今は何とか治まっていますが、
慢性的な吐気が取れず、時々痛みもありますので、
再診、なんらかの検査をすることになりそうです。
5月8日
午前中病院へ。今日も体力回復のために往復歩きました。
帰りの日差しの強さに暑さで疲れます。もう夏みたい。
そして、検査は来週、内視鏡、いわゆる胃カメラを
受ける事になりました。前々から胃の不調があると、
これだけは嫌で、薬を飲んで治れと祈ったものです。
吐気、嘔吐、えずくのが本当に大の苦手で、オェ、を
なるっべく避けたいのです。ノロの時などトイレで涙
流してました。本当に嫌ですが、覚悟しなければ。
(′︿‵。)

昨日の事ですが、病院で会計計算を待っている時、
番号の表示板を見上げて無防備に立っていたら、
「あのぉ、すみません、ちょっと伺いたいのですが」
とご婦人に声をかけられました。何事かと思ったら、
私が被っている帽子に惹かれたそうで、聞けばこれから
抗ガン剤の治療が始まるそうです。病院でスッポリした
帽子を被っていたら、副作用の脱毛の人かと思いますね。
ガンですかと訊かれたので、そうですと応じ、副作用の事
などお訊ねに応えました。ガンの治療って、順番とか
組み合わせは色々ですが、内容は似通っているものです。
ガンバっている人が、本当にたくさんいます。
帽子は青系の縞模様のタオル地でスッポリ感が深く、
ダヤンのアップリケを縫い付け、バッジも付けていて、
自分でも気に入っているものでした。何処で買ったのか
訊ねられたのでもちろん店の場所を応えましたが、
アップリケは自分で着けた事を言いますと、なるほどと
感心されていました。買ったのは半年以上前ですが、
先日も同じ店で良いのを見つけたので、そのかたにも
気に入りが見つかるといいなと想います。
帽子は脱毛に合わせて色々工夫しました。
本来どんな帽子も襟足は出てるデザインが多いので、
スッポリ感が深いのは少ないです。ネットで検索すると
ズバリ、抗ガン剤ケア仕様のがあって、私はその薄くて
肌触りの良いコットンのシンプルなケア帽子を下に被り、
襟足をカバーして、上から重ねて毛糸系の冬の帽子を
被って寒い時期を過ごしました。冬だから良かった。
これから暑くなるとウィッグも熱くなるでしょう。
今日被っていたタオル地の帽子も、ホットフラッシュの
発作もありますが、歩くともう汗をかきます。
私は帽子にはダヤングッズを付けたりして気分満足して
いましたが、なんでも、何か楽しめると良いですね。
先輩漫画家の知り合いで、抗ガン剤中に自分で帽子を
デザインして作っているうち、どんどん本格化し、
治療後には帽子デザイナーに成った方がいるそうです。
2015年5月8日 17時40分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
闘い-38
2015年05月04日(月)
退院から3日、手術から一週間が過ぎました。
傷は順調だと思いますが、今日は雨で天気が悪いせいか
傷と、神経の痺れのある辺りがとても痛みます。
暖かいシャワーを浴びたらお湯をかけている時は
痛みが和らぐ気がしました。
お腹は回復ベクトルですが胃の具合は良くないです。

ちょっと前向きの話題も書きたいので
「脱毛も悪くなかった」という話を。
抗ガン剤の影響がなくなる前に胃腸が悪くなったので、
気分が良くなった実感がなかったのですが、
薬の、全身の細胞への攻撃が終わった証拠に、
ほぼツルツルだった毛根が目を覚ましました。
4月の中頃からまず眉毛が生え始め、頭もよく見ると
毛が出始めてきました。最初は本当に薄っすらで、
肌色の頭がなんとなく青っぽくなって来て、
入院した頃からその頭の色が黒くなって来ました。
入院中ホットフラッシュがキツすぎて帽子を被って
いられず、頭丸出しで病室で過ごしたりしていましたが、
頭が肌色のツルツルで眉毛もないと、やっぱりちょっと
病的で不気味だと思うんです。が、どんどん坊主頭に
近付くのでだいぶマシです。まだ外は歩けませんけど^^;
今は触ると短毛の仔犬みたいな手触りです。
毛が無い間、頭を洗う時には泡立てネットを使って
いましたが、退院後家に帰ってシャワーした時に、
直にシャンプーをつけて擦ったらなんとか泡になりました。
毛の無い頭にもすっかり慣れて、ペタペタした手触りも
そうそう経験できる事じゃないので、面白かったなと。
今の刈り上げ坊主の手触りも然り。気持ちいいです。
脱毛は全身くまなく現れます。つまり顔も手足も普段は
ムダ毛であるウブ毛も全部無くなって、スベスベです。
エステの全身脱毛ってこんなのか?というカンジ。
感心したのは睫毛。これは無いと目に塵が入りますから
一時無くなって困ったなと思いましたが、結構直ぐ
短いのですが生えました。身体もガンバるもんです。
ご興味のある方もおられるでしょうが、(秘密話)恥丘も
勿論ほぼ無くなります。そしてお風呂で触れた時に
ちょっと驚きました。身体の中でこんなに滑らかで
柔らかい肌は他にありません。頭も出家でもしないと
剃るなんて事もありえませんから、自分の身体の普段
触れる事の無い部分の本当の手触りを知って、
終わってみれば経験としては悪くなかったと思います。
色々被って帽子も楽しみましたし。
元々ショートは似合うので、2ヶ月もすれば何とか
隠さなくても大丈夫になるかなという予想です。
2015年5月4日 21時59分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-37
2015年05月03日(日)
5月2日
GW、世間は連休。病院も連休です。
お腹の下りが回復傾向ならと退院出来ましたが、
帰った日の夕方にまた水便のひどい下りが来て、
しょぼくれています。入院前、4月22日に回復傾向から
また下ったので、24日の入院日は金曜日で消化器内科の
診察日だからかかりたいと前日電話すると、医療機関の
決まりで、緊急性がないと入院中は二科にかかれないそうで、
術後の酷い下りも抗生物質のせいかも、という事で、
そのまま追求しないで退院してきました。
連休が明けないと外来はお休みなので、脱水にでもなって
救急外来で点滴、みたいな事にならなければ、
休み明けの外来予約まで受診できません。
思えば抗ガン剤の副作用がまだ残っていた頃から具合が
悪くなっていったので、胃の不快感も慢性的で、さすがに、
消化器系のどこかに悪いところがあるんじゃないか
という心配がつのってきてストレスになっています。

5月3日
ホットフラッシュがあいかわらずキツいです。急激に発作の
ように暑くなり頭や背中から水蒸気が立ち昇るように放熱する
のですが、気温は関係ないのです。昼間は上衣の脱着ですが、
夜寝ている時だと布団を捲って、酷い時はパジャマも剥ぐので
治まるまでにうっかり寝てしまうと、今度は凍えてもう一度
起きます。術後は1時間おき位で発作が来たので寝られません
でしたが、頻度はだいぶ少なくなり、就寝中は3回位です。
必ず来るのは起き抜け、元来寝起きは体温上昇があって当然
なのですが、嵐のように激しいので気温が判りません。
今朝も暑さにグッタリしながら起きたら途端に吐き気がして
胸がムカムカ。薬を飲んでもう一度ベッドに戻りました。
ホットフラッシュが落ち着いたら寒いくらいの体感温度、
自律神経とか交感神経とかリズムが無茶苦茶になってるの
ではないかと思います。午後にかけて下痢は回復傾向に。
しかし固形の直ぐ後に軟状が来てお腹はグルグル、油断
出来ないし、昼食後には胃が痛みました。
朝飲んだ薬は吐気制御、昼が胃酸制御、夜は逆流性食道炎
の処方薬、食事は家でもお粥と消化虚弱対応軟食で、
何とか夜には胃の症状がマシになってきました。
手術の傷の痛みや神経の痺れなんかが辛いはずの時期なの
ですが、それが二の次になるほど、胃腸の方が悩みです。

開催中のJコミ復帰支援FANディングへの御支援、
TwitterのRT、ありがとうございます。
御支援のみなさまのメッセージに毎日励まされています。
一ヶ月間、宜しくお願い致します。
2015年5月3日 23時55分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
Jコミ復帰支援FANディング
2015年05月02日(土)
5/1からJコミ絶版漫画図書館さんでファンディングを
開催して頂けることになりました。Jコミさんサイトで
作家ページが出来て、近い将来、作家が個人的に
ファンディングの様なものが出来ると聞いて、
昨年9月からのガン闘病で現在仕事を休んでいる事と、
「風使い銀牙」で何かフェアをやりたいと、赤松先生に
打ち明けたところ、義援FANディングにしてはどうか
とお勧めして下さったのです。それで、思い切って
少年KING三作も入れた大きなイベントにする事になり、
抗ガン剤治療の合間に、準備を進めていました。
単行本化された全ての作品を網羅するPDFセットになります。
「ミルキィ先生」はカラー頁を原画スキャンで雑誌掲載時を
再現して頂きました。データ加筆を描き下ろして、
壁紙なども創りました。「狼くん突風」「ミッションII」は
印刷状態の良い復刻版単行本からの電子化です。
前回のFANディングの時と同じ、漫画家志望者向けの
「BUDDY998」のメイキングセットもあります。
それに、単行本がやや手に入り難かった「風使い銀牙」は
「お願いアルカナ」5巻に掲載されたVol.2と共に
原画スキャンでの美麗電子化です。復刻単行本の様な、
紙印刷の本も付いてきます。サイン頁を描き下ろします。
直筆サインなどもがんばります。


仕事を再開するときに、比重を講師ではなく描き手に置きたい。
その願いの復帰支援プロジェクトとして、
応援募集をして下さいます。

勿論、教える仕事もずっと一生懸命でした。
これは先日のTweetです。

先日、過去の担当さんで当時編集長さん今は社長さんである恩師に「教える仕事も大変で価値ある立派な仕事だ」と言って頂けて大変光栄で嬉しかったです。最初に大学に紹介して下さったのもその恩師。描くことについて教えることは、描くことの次に、大好きでやり甲斐のある大事なお仕事です。

大好きでやり甲斐のある大事なお仕事には、至上の喜びの幸せと、なんらかの苦労の辛さの両方があり、それらを抱いて、一生修行の道を懸命に取り組んで行くものです。
生涯をかけて。


半年を越える抗ガン剤治療、摘出手術、そしてその先は、
放射線療法。さらに、抗ガン剤。まだ半年以上かかりますが、
私のガンは今回は完治します。それでも主治医曰く、
将来の再発、転移の可能性はゼロにはならないそうです。
そう遠くない日に私はガンで死ぬのだろうかと考えます。
でも他の運命があり、命の終わりは他の理由かもしれない。
未来の事は未知数です。命には必ず限りがあり、
時間は取り戻せないかけがえのないものです。
限られた時間を私は描くことで生きていきたい。

医療費と生活と、仕事が出来ない現在の現実。
描くものが結実するまでの時間。
私の絵と作品を好きだと思って下さるみなさまに
新しい作品をお届け出来る未来を迎えるために…

御支援を頂ければ幸いです。

復帰支援FANディング商品:1】 中垣慶PDFセット
(Jコミ赤松先生の御紹介ブログ↓)
http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/20150501/p1


TwitterでもTweetします。よろしくお願い致します。
m(_ _)m
2015年5月2日 10時56分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-36
2015年05月01日(金)
4月30日
熱が下がって激しい下痢も止まりました。油断できませんが
回復傾向です。傷も順調でシャワーの許可が出ました。
朝の診察では未定でしたが、夜まで熱も下りも治まっている
ので、明日の退院が決定しました。
抗ガン剤の影響がなくなってきた頃から出始めた、強い
ホットフラッシュの症状が、術後に頻繁になって、特に夜は
安眠妨害で辛いですが、胃腸炎が治らないと投薬を開始
出来ないので今は我慢です。最近は術後の退院は早いので、
帰っても暫くは静養期間が必要ですが、同時にリハビリ
も始めなければなりません。ガンバります。

5月1日
朝の診察で手術の傷には問題なく、熱もなく、お腹も
回復傾向ならということで、午前中で退院しました。
11時に栄養士さんの栄養指導があったので帰りは午後に
なりました。先週の金曜からの入院でしたが、土曜日に
一度外泊で帰ったので、日曜日から再入院で6日目でした。
過去二回手術入院をしましたが、
三回目が実質は一番早いように思います。
二度ある事は三度ある、とか、三度目の正直、とかいう
言葉がありますが、前の二回は(症状は辛かったですが)
発症したのは分類的には転移しない良性でした。
そして三度目に、遂に悪性のガンが来てしまいました。
私のガンは悪性度としては強いもので、これから
放射線や更に抗ガン剤治療をしてまだ半年強
かかりますが、今回は完治します。
しかし、主治医の先生曰く、将来の再発、転移の
可能性はゼロにはならないそうです。
これからの人生を大切に生きたいと思います。

これから一ヶ月は手術の傷と身体を癒すので、
放射線療法が始まるのは早くても6月で、
次の再診日は連休明けです。

家に帰って嬉しいことはやはり猫たち。
甘える毛玉たち以上の癒しはありません。
玄関を開けるとおおにゃんこ(=ↀωↀ=)リュータが
そこに座っていて、大きな口を開けてにゃーんと
啼いて出迎えてくれました。その後はスリスリです。
リュータは本当にお喋りでよく啼きます。
一階で荷物を解いていたら暫くして、うにゅ〜と
含み啼き。階段の上で、こにゃんこ(Φ×Φ)ベルが
クネクネしています。呼ぶとそこらじゅうに顔を
擦り付けながらベーと啼いて降りてきました。
ベルはあまり啼いたりスリスリしたりしませんが、
トコトコ寄って来るときは目つきがかわいいです。
もう暑いので入院前ベッドに敷いていた柔らかいネルの
シーツを外して、タオル地のシーツに変えて整えたら、
早速上ってクネクネ踊り、上敷きの大判タオルを
グチャグチャにして抱えてケリケリ、興奮状態。
嬉しいらしいです。
2015年5月1日 16時44分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
闘い-35
2015年04月30日(木)
4月28日
長い夜の後、朝6時、病院の起床時間が来て、
点滴も終了し、うがいと飲水が可能になりましたが
絶飲食と麻酔の影響で動きが止まって絞られた様な
胃が急には受け付けません。ゆっくり白湯を含みました。
カテーテルで痛みがあったと思ったら、尿管を傷付けた
らしく抜去後少し出血があり、排尿がしみましたが、
1日で段々良くなりました。
朝食後にやっと痛み止めを飲めましたが、ロキソニン系で
私は頭痛にこれが効かないので片頭痛薬も追って飲みました。
動いていいと言われ給湯室までお湯をもらいに行ったりして
いたら気分が悪くなってきたので午前中は休みました。
昼食、夕食と、段々食欲も出て、夜は、
手術部位と頭痛の両方に効く痛み止めを飲みました。
少しですがリンパは取っているので、後遺症の予防などの
指導が看護師さんから説明されました。
4月29日
手術の前夜はよく眠れず、手術当日は殆ど寝ていないので、
今夜はよく寝たいと思いましたが、ホットフラッシュで
何度も起きてしまいます。急激に発作の様に、気分が悪く
なるほど異様に暑くなる現象ですが、背中と頭から湯気が
出てるんじゃないかと思うほどです。暫く我慢すると、
引き潮の様に暑さが去ります。室内温度は関係ありません。
そうこうするうち、5時半頃急激な便意で飛び起きました。
昨日摂ったものが全部流出した様な酷い下痢です。
そしてゾクゾクと寒くなり、置かれていた二枚目の掛布団
も被って潜りました。6時に看護師さんが来て検温すると、
38度台の発熱でした。朝食後の解熱鎮痛剤で6度台に
下がり、少しあった節々の痛みも収まりましたが、
夜の検温では36.8度。平熱が低いので若干微熱状態です。
この日は手術部位を圧迫して覆っていたガーゼが剥がされ、
傷を診る検診がありました。顕著な腫れもないので、
発熱は傷の炎症ではないとの診断、血液検査では
白血球の数値が上がり体内に炎症がある所見。
下痢と共にはっきりした原因は不明です。
検便結果はまだ出ていませんが、手術前に続いていた
胃腸炎の再発なら菌は検出されないでしょう。
手術中と術後に点滴で入っている抗生剤の影響かも
という事でした。体調ベストで受けたとは言えない、
病み上がり状態で臨んだのですから、ダメージが
来ているのかもしれません。傷は順調な様で、
痛みはあっても動かせないという事はありません。
リハビリ体操の解説DVDを見せられましたが、
可動域は十分大丈夫だと思います。
2015年4月30日 20時38分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
闘い-34
4月27日
午前中から手術衣に着替え点滴が始まりました。
以前にも二回手術の経験があるのですが、点滴は
殆どが水分のリンゲル液です。絶飲食になるので
脱水にならないように補水するわけですが、
水分補給って身体にとって大切なんですね。
点滴パックをぶら下げた台をガラガラ押して、
最終エコー検査に行ったりしました。
手術室にも自分の足で歩いていきます。初めての
手術はお腹で、ベッドに寝て運ばれましたが、
あれ見ている天井がぐんぐん動いて目が回る感じが
するので歩いて行くほうがいいですね。
手術室のスタッフの人数の多さにちょっと驚きました。
手術台に自分で上がって横になると、暖かいタオルが
かけられて着ている物を全部脱がされます。
心電計などいろいろな物を装着されていき、顔の前に
酸素のマスクが当てられると、間も無く点滴の管の
注射を入れる部分から眠る薬が入ってくると、
ちょっと血管にしみるのですが、直ぐに効いてきます。
全身を目眩が駆け巡るような感じがしてクラクラと
意識が遠のきストンと落ちます。後は手術が終わって
呼ばれて目覚めるところへ時間が飛びます。
お腹の手術の時は脊髄の麻酔で、効いて痛みを感じなく
なるのを確認してから眠らせるのですが、今回のは
全身麻酔なので眠ってから気管チューブを挿入された
筈です。この、喉に深く入るチューブ、胸深部の良性膿腫
を取った時は、術後呼ばれて意識が戻ってから抜かれて
オェっとなったので嫌だなぁと思っていたら、今回は、
呼ばれた時にはもう抜かれていました。術後、声枯れ
していて喉も痛かったので入っていた名残はあります。
手術内容的にはほぼ見込み予定通りで、細胞迅速検査の
結果少し切除範囲は足されましたが、リンパ節の切除は
少なくて済みました。リンパをたくさん、というか全部
取ると後の後遺症が大変なので、良かったです。
患者にとっては麻酔で寝ている手術中より、術後の方が
辛い峠越えです。ベッド上安静で起き上がれない間、
心電計など色々なチェックのものが付けてあって、
最初は30分、段々1時間、2時間と間は開いてきますが、
血圧計が自動的に腕を締めるし、コードだらけで
寝返りもままなりません。看護師さんの介助なしで
基本自分で寝返り出来るのですが、傷も痛むし、
コードが引っかかっていたりするので不自由です。
酸素マスクは鬱陶しいし(吸ってた方が楽は楽ですが)
バイタルチェックの機械と、脚を空気マッサージしてる
機械のモーター音がずっと規則正しくうるさいのです。
(動けない患者の血栓予防のマッサージの機械です)
腰や背中がどんどん痛くなってくるし、人間普段は
寝ている時、よほど伸び伸び寝返りしているのでしょう。
絶飲中は薬が飲めないので、痛み止めが座薬なのだそうで
手術前に下痢が長かったし、直前の下剤と浣腸でも下って
いたので、直腸に座薬を保持出来ない可能性が高く、
絶対安静中の下痢は介助も大変になるので、
手術の傷と、頭と、腰や背中の痛みは我慢しました。
看護師さんのチェックも続き、眠るのは無理なので
ひたすら時間が過ぎるのを待ちました。辛かったですが
これでも今回は前の二回の手術時より楽なのです。
翌日の午前中には尿道カテーテルも取れて用足しに
立てるし、今回は術後の発熱も高くありませんでした。
2015年4月30日 14時53分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer |
闘い-33
2015年04月26日(日)
改めて入院しました。
外泊で家に帰った土曜日、友人グループの年に一度の
集まりがあり、昼の部を最寄駅近くのファミレスで
やってくれたので帰宅前に寄ることができました。
中学の部活の仲間で、今年は顧問の先生の古希のお祝い。
本番は夜なのですが昼から集まれるメンバーでまず
お茶して、日にち的に入院の事情を話していたので
一杯励ましてもらいました。(*´ `) 嬉しいひと時から
家に戻って、その夜はお風呂を洗い、新湯を沸かして
しばらく入れないので、ゆっくり入りました。
明けて日曜日の今日は、昼まで家の用事をしたり、
PCを立ち上げてメールチェックなどの雑用もやり、
猫達の世話をしたり。毎日夜に一回やる歯磨きを、
暫く出来ないのでせめて今日の分をと午前中にしたら
「何で?」と不服そうな顔をしていましたが、
おおにゃんこ(=ↀωↀ=)リュータは、歯磨き後は
甘えるので和んだり。出窓でブラインドの日差しに
ヌクヌクしているこにゃんこ(Φ×Φ)ベルを撫でたり。
全身麻酔の手術は経験があるので手術後の辛さをつい
思い出してストレスがかかっているのですが、
毛玉たちの癒し効果は本当に心安らぐので、
暫く会えないのが寂しいです。
午後病院に戻り、明日の手術に備えてシャワーを
浴びて、夜の食事を最後に絶食に入りました。
今夜から明日の朝にかけて薬をかけて腹中を空け、
明日は1日絶飲食、手術は午後で4時間くらいです。
前に書いたように、手術中に一旦取った組織の
細胞診を迅速に行い、その結果で摘出範囲が決まる
ので、どのくらいの手術になるか幅があります。
結果は、術後落ち着いて、書けるようになったら、
また報告に戻ってきます。
Twitterでナウを呟いたら、幾人もの方にお声掛け、
励ましを頂きました。ありがとうございます。
ガンバります。手術は先生方にお任せして麻酔で
寝てるだけですが、術後、辛い時間は、
ガンバって峠を越えます。
2015年4月26日 21時39分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-32
2015年04月24日(金)
胃腸炎は16、17日と良くなっていたのに、
18日に再び下り、具合が悪くなって半日休みました。
翌日にはやや回復し、20日には手元を撮影する
作画技術講師の仕事で一日、朝から夜まで12時間
ガンバれました。21日の診察日の血液検査では
若干免疫の数値は上がっているけれど、問題ない
ということで、手術は予定通り行われる事になりました。
少し胃の具合が良くないけれど腸はボチボチで、午後は、
ずっと具合が悪くてサボっていた部屋の大掃除をしたり。
明けて翌日、朝の食事前後はかなり良い状態だったのに、
昼食後にまた調子が急に下降、再びお腹が下りましたが、
少し休んで、用事を片付けに出かける元気はありました。
どうも悪いのは腸より胃のような気がします。
食事はずっと、お粥と野菜スープ、豆腐二カケの味噌汁、
といった内容で、調子が良い時は少量の食パンやバナナ、
リンゴ、乳酸菌を取るためにヨーグルトを少しなど。
一番普通食に近くて素うどん。卵豆腐。温泉卵。
良くなると思ったら下降するので、
それ以上普通食に戻せません。入院手術は決行ですが、
食事をお粥など対応のものにしてもらう予定です。

手術が月曜日になったので、手続きスケジュール上、
入院は金曜日だそうで、朝から入って、夕方主治医の
先生から手術説明を聞くまで暇、というスタートの
入院生活が始まりました。と言っても午前中は、
看護師さんや薬剤師さんの説明が色々ありました。
土曜日は何もないので、外泊OKで一旦家に帰ります。
日曜日決められた時間に病院に帰って
本当の入院のスタートです。
日数は手術してみないと分かりません。
メスが入ってから迅速検査で切除範囲が決められるので、
手術が軽い場合と重い場合で、5日くらい違うのです。
軽く済んで、早い退院になるよう祈るばかりです。
2015年4月24日 13時37分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-31
2015年04月14日(火)
4月10日
長引くひどい胃腸炎は消化器内科でも原因が分からず
自然治癒しか対処法もありません。便をウィルス検査に出し、
内視鏡検査を予約ということになりました。
患者本人の予想は抗ガン剤の疲労だと思うんですが。
内視鏡検査は来週14日です。元の予定では入院の日でした。
手術は2週間弱延期されたので、それまでにまず病状の、
そして体力の回復をはからなければなりません。
今日の夕方からやっと激しい下りが止まったので、
ようやく回復へ、ベクトルが向いたと思ったら、
夜中にまた下りました。明日に期待します。

4月11日
一進一退、止まったり下ったりですが、下りの回数が
うんと減ったので快方です。吐気があるので不快ですが、
重湯や野菜スープの少量の食事は変わらないのに、
身体がだいぶ楽になり、夜も体温の上下とひどい寝汗が
なくなって寝苦しさが軽減しました。

4月12日
選挙投票に出かけました。重い症状が長かったので、
神戸の坂は萎えた脚にはちょっとキツかったですが、
ゆっくり歩いて行ってきました。胃の不快感がまだ
鬱陶しいですが、腸は段々快復しています。

4月13日
昨日から下りが止まっていたのに、お昼頃また来ました。
一進一退です。重湯からお粥にして少し量を増やしたり、
卵豆腐など他のものを食べたのが早かったのか。

4月14日
長く辛かった抗ガン剤治療もやっと終わったように、
どんな事もやがて終わりがくるものです。
胃腸炎ももう少しだと思います。
今日は内視鏡検査に行ってきましたが、
その朝、少し固形で排出がありました。
検査は簡易版で(自分もモニターを見せてもらえる)
胃から腸まで全て薬で下して空にするのはキツイので
直腸に近い部分だけ流して腸の内壁を診るものでした。
予想した所見があれば細胞を採って検査の心算だった
そうですが、粘膜は綺麗で問題は見つからないので、
消化器内科の先生曰く、原因は不明だけれど、
快方に向かっているなら結果良しとしよう、という
結論、金曜日に経過を診せて下さい、との事でした。
今、検査の刺激で下しそうな感じがしますが、
出るものがないので、きっとこのまま下りは
止まると思います。長かったなー。
しかしお医者様は科学的根拠のない事は言われない
ですね。はっきりした原因を探そうとされます。
長い抗ガン剤の治療で疲れたとか、積ったダメージが
胃腸に来たとか、ファジーな事はおっしゃいません。
他に考えられないと思うんですけれども。
2015年4月14日 17時55分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-30
2015年04月09日(木)
4月7日
胃腸炎の症状に全く回復の気配がありません。病院に
行ってきました。と言っても検査を受けただけなので
行って良くなるものではなく、かえって疲れてしまって
帰宅後はむしろ悪化して酷く気分が悪くなりました。
血液検査の結果では白血球は基準値以上に増えていて、
抗ガン剤の副作用で落ちていた免疫力は回復していると
いうことなのですが、身体の中は免疫の闘いの最中という
状態なので、菌かウィルス性の炎症が起きているのだろう
との診断でした。その確定になる便の検査の結果は後日で
二日後にまた受診しないといけません。三日分の抗菌薬と、
その薬で減っても乳酸菌が残る強力なビオフェルミンが
処方されました。 朝病院に行ってお昼過ぎに帰り、
どっと疲れて休んでいたら、どんどん気分が悪化し
何度もトイレに通い、吐き気まで来て、
夜は何も食べられませんでした。

ただ、ひとつ良いニュースもありました。
造影剤を使った画像診断検査の結果を訊くと、
初期ガンは完全寛解、目に見える形がなくなった
そうです。抗ガン剤との辛い闘いの成果です。
次の手術と放射線は、残っているガンとの
細胞レベルの闘いです。

4月8日
朝ひどい寝汗で脱水して目が覚めました。
お茶を少し摂って、11時頃までまた寝ていたら、
また発汗ともっとひどい脱水状態でヘロヘロに。
震えがきたので寝床から這い出して、
まず経口補水液をコップ一杯ゆっくり飲み、
野菜スープや重湯を少しずつお腹に入れました。
ところが3時間もしないうちに再びひどい水様便です。
下りが酷くなってから一週間です。普通胃腸炎は、
4〜5日と言いますが、回復の兆しがないばかりか、
むしろ悪化しています。初めにもっと流動食から
始めれば良かったかもしれません。以前ノロウィルスに
罹った時は嘔吐が治まってからは日を追って回復した
ので、初めは少量のお粥と消化の良い煮魚や梅干しを
食べていたのですが、全く消化出来なかったようです。
全然治らないので3日目からお粥だけにして、バナナや
リンゴの一欠片をよくよく噛んで食べたり。しかし、
それでもダメなので、5日目昨日7日からは、重湯だけ、
野菜スープなど水分様のものをほんの少しの量にして
いますが、摂った水分が直通しているような有様です。
これではちょっと来週の手術は無理なんじゃないか
と思います。主治医の先生はギリギリで決めると
言われていましたが…。明日、受診します。

4月9日
症状が一向に回復に向かわず体力低下が著しいので、
手術は延期になりました。とにかく胃腸炎を治し、
体力を回復させないと全身麻酔の手術は無理です。
ブドウ糖の入ったリンゲルの点滴を受けましたが、
あまり楽になったようには感じません。
お腹の辛さと吐気と酷い下痢が続いています。
明日、専門科の消化器内科を受診する事に
なりました。昼前から夕方までかかり、
病院に行くと疲れてかえって悪化するようです。
2015年4月9日 23時28分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-29
2015年04月06日(月)
今月は中頃に入院していよいよ手術の予定です。
が、少々困った事態になっています。
ラストの抗ガン剤投与から3週間目が過ぎ
継続中なら次の投与をする日が来る時期ですから
副作用の気分の悪さがだいぶ楽になって来た頃
胃腸の調子が悪くなってきました。
入院に向けて体調を良くして、体力UPをはからないと
いけないのに、もう一週間以上、胃腸炎にたたられて、
回復するどころか逆に悪化している状態です。
メモを見ると、まだ抗ガン剤の副作用の気分の悪さが
残っていた時期に、胃の調子が良くないのがもう
始まっていて、軽い下痢をし始めてから5日、
午後から入院前の説明の予定だった4月2日の診察日、
朝から悪化して酷い下痢になってしまいました。
それから3日、まだ回復の兆し無しで、お粥も消化できない
下痢状態が続いているのです。結構辛い。(T^T)
診察日、主治医の先生は、抗ガン剤の影響でいうともう
回復している時期なので、と首を傾げておられましたが、
ここへきていい加減抗ガン剤の疲れが出たというか、
関係ないとは思えません。免疫力も抵抗力も落ちている
ので、感染症かもしれないとの事でした。
手術の説明も検査結果の話も、体調が悪かったせいか、
入院の日に改めて、と言われました。
手術までまだ日があるから、無理をしないで回復させて
と言われたのですが、3日経ってむしろ悪化状態なので、
手術までに体力UPがちょっと難しくなってきました。

桜もあまり見に行けないまま、天気も悪いし、
もう満開も終わってしまいますね。
早く元気になりたいのですが、困ったなぁ。
入院までに、もう診察予約は入っていませんが、
診察を受けに行ってこないといけないようです。

2015年4月6日 00時34分 | 記事へ | コメント(0) |
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桜2015
2015年04月01日(水)
ラストの抗ガン剤投与から3週間目が過ぎて、
継続中なら次の投与をする日が来る時期ですから回復して、
副作用の気分の悪さがだいぶ楽になりました。
まだ色々な症状が残っていますが、それらも日にち薬。

春ですね。
今年の桜はiPadで撮ってみました。

今月は中頃にいよいよ手術。
今まだ少し歩いてもトボトボする体力状態なので、
手術までに少しでも体力UPをはかりたいと思います。

2015年4月1日 00時00分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-28
2015年03月22日(日)
二種目四回、最後の抗ガン剤点滴投与から10日、
ドロドロと身体が重く吐気が続く、なんとも辛い日々を
どうにかやり過ごして、診察日、白血球などの
免疫機能低下状態を調べる血液検査で病院に行って来ました。
先に皮膚科と、前から通っていた脳神経外科も診察日で、
皮膚科では前に足に出た炎症の経過と、色素沈着を診て頂き、
頭痛外来通院の脳神経外科にもかかって来ました。
抗ガン剤治療が始まってから頭痛が概ね減っていて、
特にキツい副作用の薬に入ってから、頭痛が来ても軽くて
済んでいます。抗ガン剤で辛いので、酷い片頭痛発作が
重ならないのは助かりますが、ナゼでしょう。
どうも交感神経と副交感神経のスイッチに関係するらしく
抗ガン剤の副作用がずっと辛いせいで要するに神経が
休まる時がないので副交感神経優位切り替え時に来る
片頭痛が起こる隙がないというわけです。
思わぬ副産物ですが、良いことですから無問題。
血液検査の結果では免疫力の落ち具合は注射の必要もない
レベルで、引き続き感染症に気をつけるだけ。
この抗ガン剤の影響下から抜けるにはまだまだ日数が
かかる事で当分辛いのは仕方のないことです。
辛い症状が続いている中で、来月の入院の日取りも
決まったので、入院手続きも行いました。
そして、近日行うMRやエコーの検査の他にも色々と
検査を受けないといけないので、早速その何件かを
受けさせられました。心電図やレントゲンやら説明やら、
あと麻酔科の前準備で肺活量の検査とか。
しんどいときに息を思い切り吸ったり吐いたり何度も。
なんだかクッタクタになってしまいました。
辛いですが、進捗としては順調です。

何日かで術前の検査をこなし、準備を整えて、
全身麻酔ですから、麻酔科の先生のお話しも聞きます。
カンファレンスを済ませ、
来月の真ん中、手術前日に入院です。

手術は、抗ガン剤で小さくなっているガンの病変部位と
周りの組織、そしてリンパ関連も切除するのですが、
このリンパをどのくらいとるかが、手術が開始されてから
決められるので、手術の重さがやってみないとわかりません。
それで入院日数も幅のある未定の予定です。

入院までにやっておかなければならないお仕事関連の作業
案件が何件かあるので、だんだん具合が良くなるのに合わせて
集中しなければなりません。がんばります。
2015年3月22日 17時42分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-27
2015年03月15日(日)
半年強続いてきた抗ガン剤治療、点滴投与も最後の回を受け、
辛いのもこの時期を乗り切ったらやっと終わります。
Twitterでは辛いのを呟かないように気を付けていると、
今は何も出来ないので他に話題がなくて…^^;
ブログには記録として残すとすると、具体的にどう辛いか、
改めて書いてみます。やはり先ずは吐気ですね。
強い薬で抑えられていますが、本当に気分が悪いです。
全身の倦怠感。身体が酷く重くて身の置き所がない感じです。
味覚障害。口中に変な味がしていて、何を食べても食べ物の
味が変で不味いです。吐気と併せて食欲不振必至。でも
胃を空にしておくのも辛いので食べなくはありません。
食べられない飲めないと脱水しますから、点滴を受けないと
いけなくなります。点滴は少し楽になるからと、薦められても
いますが、病院に出かけて行くのも大儀だったりしますから。
薬を飲むためにも、胃にモノを入れないといけませんし、
ガンバって、義務のように食べたり飲んだりします。
お茶さえも味が変ですが…。必要最低限摂取です。
どうにも辛いので、ベッドで横になりますが、
消耗性疾患の時と同じく、大概眠ってしまいます。
眠りは浅いですが、起きてはいられない感じ。
寝ていても気分は悪いですが、無理に起きているよりは
眠っている方がまだマシといったところ。
1日目は辛くて起き上がれないくらいで、数日は、
切れ切れに、こんこんと寝ます。夜間の眠りも同じ調子で
あまり安眠は出来ていません。2〜5日くらいそんな、
何も出来ずに重い身体を持て余しつつ寝て過ごす感じで、
段々眠らずに起きていられるようになります。
後数日、一週間くらい経ったら、昼間は床を離れて
デスクに付いたり出来るようになって来ます。外を歩く体力は
ありませんが、免疫力が低下していくので不要不急の
外出は控えて家の中に居る時期です。PCでやりかけの作業も
再開できるでしょう。Twitterに投稿するラクガキなんかも
出来るようになってきます。

あとは、今少し血管炎が辛いです。
抗ガン剤の影響でダメージを受けた血管が痛んでいて、
点滴ルートの左腕が、触ると痛い。突っ張ったように
血管が痛いので伸ばすというか、普通に腕をまっすぐに
下ろしたり、反らしたり、ちょっとした動作でも痛みがあり
体操も困難です。血管が硬くなっているそうで、
血管って神経が沿っていて何かあると痛いものなのです。
これは対処療法がなくて、日にち薬なのだそうで、
治癒まで結構長くかかる可能性があるということです。
堪えて過ごしていくしか、仕方ないですね。

もうすぐ春。
少し前に歩いていた時、桜の蕾が膨らんでいるのを見ました。
今年はこれから手術や放射線療法に入るので、
4月になっても新学期の学校のお仕事はお休みですが、
出来る範囲で、新しい何かは始めたいですね。

まず来月は手術を無事乗り切らないといけません。

その前に今月後半は、今の、抗ガン剤副作用の辛い時期が、
1日も早く過ぎますように…。早く元気になりたいです。

去年の桜(*´ `)
2015年3月15日 17時53分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-26
2015年03月11日(水)
昨年夏に初期ガンが見つかって、まず化学療法で抗ガン剤、
そのあと手術、その後に放射線療法、そしてまた抗ガン剤、と、
今年年末までの、治療スケジュールが決まりました。
9月からまず1種目の薬の点滴を週一回で12回3ヶ月受けて、
年末は休み、新年から今度は3週間に一回の強い抗ガン剤の
投与を受けてきて、3ヶ月目。遂に最後の点滴投与日に
辿り着きました。今日抗ガン剤投与を受けたら、約三週間、
キツい副作用との闘い。で、一区切りがつきます。
只今、診察前の血液検査で血を採取されて待合中。
前回の投与の時に吐気が酷かったのを思い出すのか、
今が一番楽なはずが、昨日今日と気分が悪い感じが続いて
いますが、こういう吐気は点滴の最初に入る副作用対処の薬で、
抑えられるはずです。いよいよ最後。喜ばしいです。

というわけで、最後の点滴投与を受けて来ました。
そして、苦しくてよく眠れない一夜が過ぎて翌日。
今とても気分が悪い最悪状態ですが、今が最低なわけで、
これから日にちを追って段々良くなっていくと決まってます。

どんな辛いこともいつか終了する日が来るもの。
Twitterではあまり辛いのを呟かないようにしていますが、
例えば…↓
「今回、抗ガン剤の副作用が前の二回よりキツイ感じなのですが、ここ一週間、鏡に映ると顔怖いなーと思っていたら、歯を食いしばってるというかいつも噛み締めてたらしく、頬の内側の歯型がいつもより半端なく、傷状態になってしまってました。痛くて気が付いた。いかん緩めねば〜、なのです。」
↑なんてTweetした口中の傷は口内炎化して酷い痛みになり、
治癒まで長くかかりましたがようやく治りましたし、
前に書いていた足の裏の炎症もかなり良くなって、歩くのに
もう支障ありませんし、もちろん首に出来た炎症も治りました。
あんなに痛くて辛かった手足先の痺れも
もうほぼ気にならなくなりました。
今ちょっと辛いのが、↓
「 抗ガン剤って毒だしキツイから血管がダメージを受けるらしいです。左腕に見えてる血管は、普段の青っぽい色から赤黒くなって、腫れてるところもあるし、当たると痛いし、腕を動かす時に少し伸ばしたりすると痛むのです。」
↑と、ツイったこの血管炎は、血管が硬くなるらしいのですが、
今、腕をまっすぐ伸ばすことも出来ないくらい痛くて、
主治医先生曰く、一ヶ月はかかるだろう、ということですが、
そうすると手術を受ける頃には少しは楽になっているだろうと
予測、いつか必ず楽になる日が来ます。

Twitterでは時々漫画の技術の連投とかもしますが、
他にはにゃんこずのTweetがやっぱり多いでしょうか。
そこに居るだけでかわいいし、猫は撫でると
極上の手触りで甘えてくれると本当に癒されます。
トイレの世話もげろんの掃除も色々ありますけども。
今は亡き二代目プピちゃんは辛い時寄り添ってくれる
察しのいいコでしたが、今のにゃんこず、
おおにゃんこ(=ↀωↀ=)リュータと
こにゃんこ(Φ×Φ)ベルは、いたって呑気。
こっちの気分とは関係なく甘えてきたり何だか要求
してきたりしますが、暖かい場所でヌクヌクと
幸せそうに寝ててくれるだけでも最高の癒しです。
主が病気で今辛いので、全て終わって元気が戻るまで、
何も病気をしないで呑気にいてくれと願ってます。

2015年3月11日 13時34分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / 猫 cat =^・v・^= |
Twitterでハッシュタグ。ミクロ筆ラクガキ。
2015年03月01日(日)
筆ペンで小さい絵を描いたら一瞬妙に集中するので眠気が去る、
という話を、Twitterで呟いてから、
#ものすごく小さい絵を筆ペンで描いたら目が醒める件
というハッシュタグをつけて増殖しているミクロなラクガキ。

これは抗ガン剤副作用が辛い時期にベッドで描いたら、
目が覚めたんじゃなくて疲れてしまったヤツですが…^^;

もちろん下描きは無し。イキナリ描きます。

さらにミクロ猫。

黒猫と幼児猫娘。

筆ペン遊びはいかに小さく描くかじゃなくて、
小さいラクガキをしたら気合いで眠気が醒めるってのがミソ。

楽しいので多分今後も増えます。

ところで、画像が多すぎるので、ブログでまとめもなぁと思っていた
「授業でやって見せたシリーズ」のTweetは
知り合いのちづるさんがTwitterからまとめて下さいました。
見てね〜。(^-^)/漫画家たまごさんは是非どうぞ。
2015年3月1日 17時04分 | 記事へ | コメント(0) |
| 描く事 art / twitter / ☆ツイメモ |
闘い-25
2015年02月26日(木)
免疫機能の低下程度を検査するために病院に来ています。
血液を採取されて、先に皮膚科にかかって終了したところ。
ついでというわけではなく、皮膚科の問題が起きました。
元々アレルギー体質ではあるので皮膚科にはかかっていて、
この抗ガン剤治療にあたって、アレルギーを抑える薬を処方
してもらっています。今回の問題はアレルギーではなくて、
首の後ろと足の裏に出た炎症。首のは珍しくないもので、
抗ガン剤で免疫が落ちて出やすいとは言えるそうです。
抗生物質の塗り薬と飲み薬が処方されました。
足の裏のは、抗ガン剤の種類によっては非常に出やすくなる
ケースもあるそうですが、私の受けてる療法では頻度が
少ないので、抗ガン剤があと一回なら、このまま乗り切れる
だろうということでした。さらに出来ないように刺激を
少なくするように気をつけるだけで自然治癒を待ちます。
首のと足のとは同じものではなく別物の炎症ですが、
どっちも当たると痛いものです。首はともかく、足のは
歩くと痛いのでちょっとやっかい。出来たのが前回の点滴の
日で、それから一週間を越えても痛いと思ったら、
治るには1ヶ月くらいかかるそうで、気長い話です。
それにしても色々と起こってくるものだなぁ。
指先や足先の血色が悪いですし、血管炎は痛いし、
点滴投与から一週間はとにかくもう、ずっと気分悪いし、
なんだか全身的に悪くなります。基本、毒薬ですからね。
まぁこれから一週間の間にだんだん楽になって、
皮膚炎系も日にち薬なので気長に治癒を待って、
もう一週間少しは元気に過ごしたら、点滴投与も
あと一回、あと一サークルです。(何度も言ってる)
お昼ご飯を食べて、診療科の診察待ち。
今日も椅子が足りないくらい患者さんは一杯です。

さて、免疫機能低下程度の検査診察では、数値はギリギリ、
注射は無しで済みましたが、今が底かどうかは分からないので
暫くは感染症予防に厳重注意です。
要は不要不急の外に出るな、ということですが、今は足の裏の
炎症も痛いので。一週間くらい後も、元気に歩けるかどうか…。

抗ガン剤もあと一回で、ゴールが見えてきたとお医者さんも
励まして下さいます。来月後半の、抗ガン剤の済んだ後の
病状画像診断の予約も取りました。手術は4月中頃という、
目処もたちました。とにかく一歩一歩ガンバります。

猫の日にTwitterに貼ったウチのにゃんこずのおすまし写真。
おおにゃんこ(=ↀωↀ=)

&こにゃんこ(Φ×Φ)
2015年2月26日 17時57分 | 記事へ | コメント(1) |
| Cancer / リュータ / ベル |
ユーマ iPad指描きスケッチ
2015年02月23日(月)
半人半馬、翼の天使、人狼など、人間と獣が融合したような
キャラクター。昔から、描くのが好きです。
Unidentified Mysterious Animal=UMA ユーマと言います。
神秘的な生き物なので本来はファンタジーものです。
サイトに一枚イラストも置いてますが、
遊魔・Uma・友魔
これはこんなキャラで学園コメディというネタです。
実際作品としては描くチャンスは今までありませんでした。
連載中に翼のキャラはイメージシーンでちょくちょく
描きましたが、半人半馬はありませんね。
美しい生き物だと思うのです。(*´ `)
最近、ちょっと、Twitterで、プチマイブーム、
iPadの指描きラクガキスケッチを連続投稿してたので、
この辺でまとめておきます。

ユーマの少女座り。

少年走り。

ちょっと仔馬。

黒髪の少女。

親仔馬。

木漏れ日の下で寝てるユーマ。

そして月夜のイメージ、ユーマの少女。


また機会があったら描きたいです。(*´▽`)
2015年2月23日 21時46分 | 記事へ | コメント(0) |
| 描く事 art |
闘い-24
2015年02月19日(木)
抗ガン剤点滴投与の当日の夜、今まででMAXに気分が悪く
なりました。吐きそうなのですが起き上がる事が出来ない。
トイレは階下なのでせめてゴミ箱にと思いながら…堪える。
夕食後横になって少し微睡んだ後くらいからでした。
それから何時間かして吐気は緩くなったので、水分を取ら
ないといけないと思えど、起き上がれないし、喉を通るか
どうか分からない。キッチンも勿論、階下ですし。
電気を消さなきゃと思うけど、上半身を起こすのも辛い
ので布団に潜っていて、何度か目覚める浅い眠りで、
結局電気を消したのは朝の6時半でした。それから
2時間くらいして改めて起きました。薬を飲むために
朝食を摂らねば。前の点滴から3週間で良くなっていた
味覚障害が案の定、また始まりました。何を食べても
美味しくないのですが、特に変な味になるものもあって
そういうのは日常食べてるものでも暫くパスです。
今回は前の2回より吐気が強い感じ。厳しいですね。

これから数日間、強い薬を飲んでる間くらいは、
耐えて寝てるだけになります。入院してるようなもの。
しかし、横になってただ休んでいたい、と思っても、
身体が本当に辛い時はこんこんと眠ってしまいます。
投与翌日は昼食も摂らずに昼間じゅう寝ていました。
時々醒めるのですが寝返りして目を閉じると、すぐまた
眠っています。平常元気だと、そうは眠れないでしょう。
2日目は眠ったり起きたり、
本を読むとかメディアを見るのにも、体力というか
気力が要りますね。あまりその気になりません。ただ
寝てると何となく貧乏性的な罪悪感があるのですが。

今日で3日目。あと一週間は続きます。その頃までに
免疫力がどんどん落ちて底前後になるので、また、
受診して血液検査の結果次第で処置になります。
その頃から以降はだんだん元気になり、近場の
短い時間の仕事に出られたりします。二週間を
越えると、三週間目はかなり元気になります。
体力UPのウォーキングに出たりもしますが、
この頃に菌やウィルスを外で拾うと危険。
潜伏期を経て次の薬投与後に発病すると感染症重症化
になるので、注意が必要です。と言っても、せいぜい
うがい手洗いとマスク装備で、後は運を天に、です。
レクチャーを撮影する講師仕事とか絵画講師なども
元気がないと出来ないし、月一単発ですから
その調子の良い時期に入れるしかないので。

この辛い時期は、三週間目の良好な時期を心待ちに
耐えて過ごします。前回も書きましたが、
これを乗り切ったら、繰り返しはあと一回。
あとワンサークルです。(´`);;

主がずっと家に居てご機嫌らしいこにゃんこ(Φ×Φ)
この写真は以前のですが、一日いつもくっついてます。
2015年2月19日 12時11分 | 記事へ | コメント(0) |
| Cancer / ベル |
闘い-23
2015年02月17日(火)
二種目抗ガン剤の三回目の点滴投与日で病院に来ています。
二種目、と言っても前に書いたように組み合わせる療法なので
薬の種類は色々。間に血管内の壁に濃い薬品成分が付いたまま
にならないように水分も流すのでパックの交換が忙しく、
時間も二時間半かかります。その前に血液検査の結果を待って
診察があり、今はその待合中です。血管の壁を洗い流しても、
強い薬なので血管炎が起こっています。今日は治りきって
いない炎症の上にまた点滴したら、しみるのかなぁやだなぁ、
と思いつつ時間待ちをしています。
診療科の待合が人多すぎで溢れているので
大きな総合待合に出てきて、iPadでこれを書いています。
毎回思うけど、本当に患者さんが多いなぁ。
まぁ病院が閑散としてたらちょっと不気味ですけども。
本来の予約時間になったので診療科を覗いてみたら
椅子がひとつ空いていたので座りました。
これからまだしばらく待たされるでしょう。

と、思ったら少しの待ちで呼ばれ、無事に診察を受けて
化学療法室に移動、点滴投与を受けて来ました。
強い吐き気止めと抗不安薬の錠剤を飲んで、
点滴は吐き気止めから入って、抗ガン剤のメイン薬と、
組み合わせ薬、ひとつひとつの交換の間に流す水分、
薬の効き目で少し眠くなって、横になって受けてるだけ
なのですが、終わるとグッタリ身体が重くなっています。
今日は血管炎の色素沈着を見た化学療法の内科の先生が、
いつもと違う場所から針を入れて下さいました。だから
しみるんじゃないかなーという心配は杞憂でした。
さすがプロフェッショナル。

終わると遅い午後の時間、全く空腹は感じないのですが
早速気分は悪くなってきてるので、お腹を空にしない
ように、病院の食堂で少し食べて帰りました。
もらって帰る薬は、通常薬と、吐き気止めやステロイド薬など
3〜4日分の強い薬。これを飲むためにも、食事は摂らないと。
これから10日くらいは殆ど寝たり起きたりだけの、
家庭内入院状態。重くて怠くて変な味がして気分が悪い毎日
ですが…何もしないでダラダラしているいい御身分とも言え…
いや、やっぱり仕事に走ったり、描く仕事してたりする方が
絶対幸せ。早く元気な毎日に戻りたいです。
抗ガン剤も今回乗り切ったら、あと一回。ガンバります。
2015年2月17日 17時03分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-22
2015年02月05日(木)
二回目の抗ガン剤点滴投与から10日、
なんとも辛い日々をやり過ごして、今日は診察日、
白血球などの免疫機能低下状態を調べる血液検査で
病院に来ています。今日も待合は患者さんで一杯です。
私は脱毛してずっとスッポリの帽子ですが、
化学療法室に行くと比率的に高く同じような帽子の人が
おられます。診療科のあたりはそうでもありません。
ウィッグの女性がおられるかもですが、今時の
良く出来たカツラは多分そうだと分からないですね。
カツラも一応、一番簡単なのを買いましたが、
無駄遣いだったかと、ちょっと後悔しています。
自分で言うのもなんですが帽子が似合ってるし、
帽子でおかしくない服装ばかりなので。でも
寒い冬の間は良いですが、暖かくなると見た目にも
帽子が暑苦しくなるでしょうから、その頃には
役立つかもしれないですね。今一番気に入ってるのは、
スキーウェアコーナーで見つけた、耳当てがあって
てっぺんに大きなボンボリが付いたブルーの帽子で、
姉がお正月プレゼントに買ってくれました(*´ `)
見た目で「暖かそう」と人に言われますが、
アクリルなので、部屋に入っても暑くなりません。
(という事はスキーには寒いかも) そして中には
抗ガン剤療法中仕様のコットン帽子です。

今日5日が期限だった成績業務は昨日でやり遂げました。
担任の先生に提出する一覧表を先行して送った後、
学生個人それぞれに配る成績表は各々に講評を書いて、
一年一授業二年二授業、授業数人数分印刷し、
返却するたくさんの課題の荷物に同封して、
昨日のうちに発送ができました。がんばったなー。
会って話して渡せないので、個人別のお手紙の様なもの
ですから心込めて書きました。二年生は卒業していくので
送別のお手紙ですね。一年生にも進級してすぐではなく
次に会うのは後期になるので、長いお別れです。

さて、順番が来て診察室に呼ばれました。
今回は数値の下がり具合がギリギリで、処置対象より
上だそうで、注射は無しで済みました。この注射は、
ある数値以下になると受けるのですが、白血球数が
復活するのを1日早めるくらいの効果だそうです。
ただ下がり具合が今が底ならいいけど、まだ下がる
可能性もあるので、いつも以上に感染症予防に
注意するようにとの事でした。要するに不要不急ならば
外に出るなという事で、出るならマスクにうがい手洗い。
普通でもこれは敢行した方がいい季節ですが、とにかく
菌やウィルスが身体に入れば普通より重症化の危険が大
なので気をつけろという事です。
その他には胃腸の調子が悪いとか、粘膜がやられるとか、
あと、血管炎が出ています。抗ガン剤の点滴が続いて、
キツイ薬で刺激を受けた血管が炎症を起こすのです。
血管が赤く浮き上がったり、触れると痛かったり、
皮膚から深いところの場合は見えませんが、
突っ張るような痛みがあります。抗ガン剤はとにかく
毒薬なので、色々と障害が出るものですね。
今回が過ぎたらあと2サイクル。耐えて過ごした結果、
ガンが見た目は消えているのがベストだそうですが、
そのあと手術で、あったところは取り去って病理検査
をします。それでも再発の危険はゼロにはならない
と言うのだから、なんだか今辛いのに耐えてるのも
割に合わない気がしないでもありません。
2015年2月5日 16時50分 | 記事へ | コメント(0) |
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闘い-21
2015年02月01日(日)
抗ガン剤の副作用の気分の悪さって、なんと表現したら
いいか分からない独特のものです。吐き気がするっていう
単純なものじゃなくて、妙な味、感覚、違和感が溶けて
身体の中にドロドロと巡ってるような…なんとも重く
怠く具合が悪い。身の置き所が無い感じです。

1月27日に抗ガン剤二種目二回目の点滴投与を受けて来て、
グッタリしています。直後より数日のうちに段々辛くなり
一週間は重病人の様になって、二週間くらいは使い物に
なりません。点滴の時に同時に投与される、強力な
吐き気止めのおかげで抑えられる強い吐き気。
薬の効果が切れると気分が悪くなってきます。
処方された吐き気止めを飲むには御飯を
食べて食後に飲まないといけないんだけど、
食欲は無いのです。あぁ矛盾。
そして味覚障害でいつも特有の味が口中にあって、
水まで変な味になるので、食べ物も美味しくないし、
モノによっては変すぎて食べられなくなります。

でも、今回二週間休んでいられません。5日に免疫力の
低下具合(白血球数など)を調べに病院受診ですが、
その日が学校の成績業務の回収日です。それまでに、
授業課題と試験課題の原稿、他にデータ入稿のメディア
など全部をチェックして成績を付け、
集計を出さなければならないからです。
休んでいられるのは、週末まで5日位でしたが、
なんとか起き上がって、ガンバらねば。
全課題チェックはなかなか大変な仕事です。

私の成績の付け方は、「得点マジック」です。
学校の成績はABCで、以下落第なのですが、
主観だけで決めたくないので、とても細かく項目を
分けてそれぞれ点数を入れて総合的に計算するのです。
メインはもちろん授業での課題で、その項目の中も
細かいですが、順位的な比較した出来栄えでなく、
個別に基礎点を付けどの位努力出来たか、伸びたか、
という事を重視します。だからガンバれば絵柄や実力
の差に関係なく必ずかなり良い成績は付きます。
学生さんには、私の授業ではAを取るよりCを取るほうが
難しいよ、と言っています。
課題完成させたのに最終集計の数字でなんでB?と思ったら
出席点が低かったとか、出席率がいいとその逆も起こるし、
課題未完成で出席も低いのに色々な下駄履かせ項目で
ギリギリCに届いたなんて事もありますが、
80点以上でAなので真面目にやってさえいれば届くのです。
授業を受けて課題をやり遂げれば、間違いなく成長出来る
と、あえて豪語します。本当に伸びるからです。
ただ80〜89点の10点の中に大きな意味と差はあります。
弱点やガンバらなければならない項目は70点台です。80台で
成長した点も分かるのが詳細分類項目の意味でもあります。
そして真面目でとてもガンバって、優秀な上に成長した場合、
プロ級に近付いてるよという意味の90点台になりますが、
これは滅多に付けません。98点ならプロレベル、
アシスタントも大丈夫なので、付ける方にも責任があります。
だからこの90点台を私から取るのを目標にして欲しいと
学生さん達には言っています。特に優秀な成績の場合、
大学の場合はA以上のSというランクを付けることが出来ます。
専門校にはこれがないので、A+として学生さん達には
伝えます。私の成績の付け方はつまりは総合平均ですが、
専門校の場合、決められた項目(20,20,60満点)の点数で
合計点を出し、ABCランクに分けて成績報告を
しなければならないので、置き換えの計算も必要です。
そして学期の終わりには、成績の意味とアドバイスなども
書いた、総ての詳細分類点数を付けた成績表を、
学生さん達に配ります。これは業務外の事でオリジナル
なので、私から学生さん達への「ラブレター」と言って
渡していますが、今年は最終日に学校で渡せない上に、
今年の一年生にも二年後期にならないと会えないので、
学校に郵送して担任の先生から渡して頂く事に
なるでしょう。寂しい事です。

9月から私自身もガンバって来た結果でもあります。
しっかり最終チェックして仕上げ、心を込めて、
学生さん達への贈り物にしたいと思います。
2015年2月1日 11時51分 | 記事へ | コメント(0) |
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ニックネーム:KeiN.
漫画家・クリエーター&大学・専門校講師 です。

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